未来を生きる企業になるための経営戦略会議に必要な4つの要素

経営戦略

5Gによる通信技術の発展、AIやIOTの人工知能の発達、ブロックチェーン、ナノテクノロジー・・、そして新型コロナウイルは世界中を恐怖の渦に陥れ、それに続く第二波、第三波の世界的危機は目の前に迫っています。

大きな進化と変化の時代に、僕たちは今という時間を、未来に向かって生きています。

聞きなれない横文字が飛び交い、人の価値観がどんどん変わっていく中で、企業にとってみると、「その変化についていけず、置いていかれれば死を意味する」なんていう業種は少なくはないはず。

あなたが経営している会社はいかがですか?

日々、戦略を練り、時代に合わせた、時代を牽引していく、時代を作る経営ができる会社に成長していく必要があることは、もうあなたも気づいていることでしょう。

今のままでは時代に取り残されてしまうのであれば、やはり失敗を恐れず突き進んでいくことが会社経営として、事業やビジネスを行う者として当然のことですよね。

これからの未来を生き抜く経営戦略は、経営陣たちだけが、役職を持った者たちだけが会議室で考えるものではなく、全従業員が参画して共に戦略を考えていくという方針で、会議を進めていきましょう。

その経営戦略会議には、サステナビリティーやトレーサビリティー、エシカル、そしてSDGs(エスディージーズ)という4つの要素を取り込み、根付かせていく、というのが今回のポイントです。

あなたが経営している会社が生まれ変わり、進化をしていく時が来たのです!

「全従業員参画経営」という戦略がもたらす会社の進化

サステナビリティやトレーサビリティ、エシカル、そしてSDGs(エスディージーズ)」という、またも聞きなれない横文字の応酬となってしまいましたが、これらの概念を理解し、企業理念や経営理念に落とし込み、”全従業員参画経営”に舵を切り替えていければ、確実にあなたが経営している会社は、今とは違う進化を見せていくはずです。

それは、”プチ進化”ではなく、時代に求められる”革新的な進化”にすらなると僕は信じています。

いくら産業技術が進化しても、どの時代でも絶対に変わることのない”原則”というものが世の中には存在します。

もちろん産業技術への柔軟な対応は必要ですが、その前にまずは何よりも世の中の原則から外れることなく、一人ひとりが同じ目的に向かって進んでいく姿勢というものが先に来ることを忘れてはいけません。

あなたは経営者である以上、数字に執着してしまうこともあるでしょう。

それは当然のことです。

しかし、目先の数字にとらわれて、原則を無視するようなことがあっては、巡り巡って必ずその跳ね返りが自分たちに突き刺さってきます。

数字にとらわれてしまい、過酷な労働やノルマを強いれば、従業員の過度な疲弊、退職、そして予期せぬ事故や不正につながる可能性も出てきます。

数字だけを最優先にして働けば、「自分さえ良ければいい」という考え方になり、取引先やお客様に適切な対応が取れず、評判を落としてしまう可能性もあります。

そうなれば、結局はあなたが経営している会社自体が信頼を失い、この先の未来に持続的な経営をしていけなくなります。

これは”誠実”や”正直”といった、協力関係や長続きする人間関係、個人の成長に不可欠な土台となる原則です。

(7つの習慣より)

そうならないためにも、役職がない平の従業員や、パート・アルバイトスタッフにも「自分たちも会社の経営に携わっているんだ」という、意識と責任感を行き届かせ、やりがいと充実感、そしてそこから生まれる主体性を持って、仕事に取り組んでもらうことが重要です。

例えば全員が数字を意識すれば、上司から売上目標について過度なプレッシャーをかけられる必要がなくなります。

数字を意識しているので、いわれなくても、プレッシャーをかけられなくても、自分たちで既に分かっており、先を読んだ行動、もしくは壁にぶつかった時も、自分たちから新たな作戦や案を出し合い壁を乗り越えようとするでしょう。

そのための経営戦略会議が自然発生的に始まるはずです。

これからは、あなたが経営している会社だけではなく、その先にある世の中の”持続可能性”が求められるサステナビリティの意識をしていかなければ、この先の未来で、あなたが経営している会社は持続していかなくなります。

まずはそのための経営戦略会議をしていきましょう。

(今、経営戦略に重要な”サステナビリティ”とは?)

「あなたが経営している会社だけではなく」、となれば関連会社、取引先、卸先、製造元、さらには消費者まで、原材料から製造、販売など自社を通して、製品やサービスの安全を担保していくために”追跡の可能性”というトレーサビリティの意識を高めなければなりません。

まずはそのための経営戦略会議をしていきましょう。

(トレーサビリティを追求した事業がこれからの経営に必要なわけとは?)

トレーサビリティを求めるなら、同時にエシカル消費についても考える。

まずはそのための経営戦略会議をしていきましょう。

(エシカルを意識した経営方針で未来を生き抜く企業に!)

そして、これらの要素を含め、この先のすぐ目の前の未来まで迫っている、地球規模の危機を乗り越えていくため、僕らが解決していかなければいけない世界の目標、 SDGs(エスディージーズ)を自社の経営や事業に取り入れた戦略を練っていく。

まずはそのための経営戦略会議をしていきましょう。

(SDGsを取り入れた経営戦略であなたの会社を大きく成長させるには)

これらの概念が落とし込まれた先には、究極は、経営戦略会議というもの自体が不要となるでしょう。

日々、変化に合わせて流動的に、意思の疎通を図りながら、最良の策で動いていくわけですから。

事業やプロジェクトに関する会議はあるにせよ、将来的には大きな時間の短縮になり、その結果、効率的な質の高い実働の時間を大幅に増やしていくことができるというわけです。

経営戦略に必要な情報開示

僕のお客さんで、徹底的に社内外に自社の情報開示をして、裏表のない経営スタイルを貫く企業があります。

従業員たちの昇給や昇格も、明確に基準を設けています。

基準を満たせば上がる、満たさなければ上がらない、いたってシンプルですが、シンプルな分、従業員たちは自ら考え、分からない時は素直に相談し、己を高めながら、社業にやりがいと責任感、充実を感じながら働いている姿がすごく伝わってくる企業だと感じました。

実際に業績も伸びています。

そのような社風の会社は、いたって自然に先輩が後輩に目を配り、必要以上の上下関係を作らず、全従業員が会社を盛り上げていく姿勢で、従業員育成のための好循環なサイクルが回ります。

そのようにして育った戦力は、当然、自分だけではなくチームとして会社の売り上げへの意識を高め、そのサービスを受注してくれている取引先の未来、さらにその先のエンドユーザーの笑顔を思い浮かべながら働いています。

だからこその全従業員参画型の経営戦略に向けた会議を

経営戦略を考えるのであれば、経営陣だけではなく、意識の高まった全従業員が同じゴールに向かって考え、アイデアを出し合っていく、数の原理で考えても大きな広がりを見せていけるという想像は容易につくはずです。

だからこそ、5GやAIといった益々進化していくテクノロジーを、有効に利用した新たな戦略や事業のアイデアが生まれてくるのです。

当然ながら、会議で集まりその場でアイデアをひねり出すという時間は建設的ではありません。

どうせ会議をするのであれば、たくさんのアイデアや発想、想いが集まった状態から始めたいですよね。

「会議までにアイデアを出してきて」というよりも「こんなアイデアが浮かんだので、ぜひ会議の場で提案させていただけないですか?」となることを目指すべきです。

ある一定の割合で「従業員たちは、与えられた仕事だけをこなし、自らの言動で責任をとる立ち位置を好まない」というタイプもいるという統計があります。

それは「一緒に考え未来を作っていく」という意識の高い環境に置かれていないから、と考えれば、やはり全従業員参画経営のスタイルに切り替えていく方が望ましいですよね。

経営戦略会議でも企画会議でも最終的な目指すゴールは同じはず。

あなたが経営している会社の目指すビジョンに向けて、どんな戦略を立て進めていけばいいのか?そこには先にあげた、サステナビリティ、トレーサビリティ、エシカル、SDGsの4つの要素が基本的に盛り込まれた状態が良く、社会からも今後はそのような視点で見られてきます。

売り上げを上げるために盛り込むのではなく、これからの未来を生き抜く企業になるために、そしてあなたが経営している会社のようなより良い未来を創っていく企業がどんどん増えていくように。

そのような企業のビジネスが回っていけば、結果的に売り上げはついてくるのです。

”全従業員参画経営”ということは、読んで字のごとく、従業員の経営視点を養うことで、今まで考えもつかなかった、見落としていた自社の強みや弱みに気づくこともできるはずです。

そこで大きな、ものの見方の違い(パラダイムシフト)も起こるでしょう。

経営とは孤独なもの。

あなたや一部の経営陣だけの(考える人の数が)少ない思考範囲の中から、変化の激しい時代を生き抜き、会社を成長させていくのはかなり大変ですよね。

時として気づかぬうちに過剰な重圧をかけてしまったり、判断を誤ることもあるかもしれません。

新時代の経営には新たな視点が必要です。

会社のことを理解していて、会社のことを想い、共に進んで行こうという人からの新たな視点、それは他でもない従業員たち。

そんな従業員たちを育てながら、共に刺激が溢れ、想像力を活かした創造力で、変化の激しいこの時代を牽引して行く、そんな戦略会議を行っていきましょう。

規模の小さい会社であれば、全従業員参画型の経営に踏み切ることは、大企業と比べてはるかにスピーディーです。

さぁ、そうと決まれば早速、経営戦略会議を始めましょう!

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