今、経営戦略に取り入れるべきアイデアの種とは?

経営戦略

めくるめく時代の変化で、経営のあり方も日々変わってきています。

「昨日まで大丈夫だったことも、一日経つと変わっている」極端なことをいえばそんな時代なのです。

あなたは経営者として、小さいながらも会社を起こして、大切な従業員たちと共に日々走り続けてきたはず。

業績が上がり喜び、または売り上げが落ち込み、焦ったこともありましたよね。

そのような中でも、今までなんとかやりくりしてきました。

素晴らしいことです。

ただ、時代がこれからも急速に変化していくことは、変わりようのない事実。

その変化についていけなければ、あなたが経営している会社は、存続できなくなってしまうのも確か。

わざわざ、ここで書くこともないほど、当たり前のことですよね。

しかし、このことを忘れて、目の前の売り上げだけに執着した経営をしている会社も少なくはありません。

今一度、あなたが経営している会社の未来について、短期目標と共に、中長期の戦略についても考えてみましょう。

今回は経営戦略につながるアイデアの種として、最も有効なSDGs(エスディージーズ)についてお話していきます。

経営戦略のアイデアが満載?”SDGs”って何?

アイデア満載

SDGsとは、今、世界中で解決していかなければいけない様々な問題をかき集め、それらを解決するべく、17種類169個に分類された目標のことです。

これが、経営戦略につながるアイデアの宝庫というわけなのですが、まずはSDGsについてもう少し理解していきましょう。

国連で採択されたこのSDGsは、われわれ人類がこの先の未来を笑顔で生きていくために、必ず達成しなければいけない”世界中のニーズ”が詰まっています。

例えばエイズやマラリア、最近では世界を恐怖に落とし込んだ、新型コロナウイルスなど、伝染病やウイルス感染病の蔓延が、当たり前の世の中になったら、われわれは生きていけるでしょうか?

コロナショックの影響で、世界の経済は激しく落ち込みました。

ウイルス以外の間接的な被害で死者を出す可能性は、この先の未来でも十分に考えられることです。

コロナショックという未曾有の事態では、zoomでの会議やコミュニケーションのやり取りや、外出自粛を逆手に取った、リモートワークから生まれる新たなサービスには期待感があります。

コロナの他にも、環境問題という点から見てみましょう。

地球環境をこれ以上悪くさせれば、当然人間も生きていけなくなります。

それはイコール、われわれ人間の住み暮らす環境を、人間自らの手で壊しているということ。

しかもこの問題はかなり深刻で、遠い未来の話ではなく、数十年先のすぐそこの未来のことなのです。

人間の手によって、それほどのダメージが地球に与えられ、もうどれだけ時間をかけても、地球が自然治癒で元の姿に戻ることはないといわれています。

愛する子どもや孫たちの世代、というすぐそこの未来を、僕らは奪っていいのでしょうか?

あなたが経営している会社、そこで働いてくれている従業員たち、そしてその家族、経営者としてあなたが守るべきものは、たくさんあるということを常に忘れてはいけません。

ではそのために、あなたはどんな経営戦略を進めていけば良いのか?

そのアイデアこそが、SDGsの中には書かれているのです。

(SDGsを取り入れた経営戦略であなたの会社を大きく成長させるには)

小規模経営だからこその強みを活かした戦略でSDGsを活用

小規模経営

例えば京都にある島津製作所という企業。

12000人以上いる大きな会社ですが、中小企業の経営においても、SDGsを取り入れた戦略としては、すごく参考になるのでご覧いただきたいです。

島津製作所さんでは、SDGsも169のターゲットの細かな部分までしっかり着目し、自社の技術や製品を使って、それらの問題の解決につながる動きをしっかりと発信しています。

これは島津製作所さんの、『科学技術で社会に貢献する』という社是や『「人と地球の健康」への願いを実現する』という経営理念にもしっかりリンクしています。

「なぜ自社がSDGsに取り組むのか」という意味が、それぞれの目標と明確に紐付けされています。

そうなれば、あとは自社の技術やサービスといったリソースを使って実行するのみ。

または、新たに事業を展開していくというのもありですよね。

これは、企業の規模が大きい小さいは関係ありません。

あなたが経営している会社でも、SDGsの目標からたくさんのアイデアを感じ取り、あなたの会社のサービスでしかできないことを戦略的に打ち出していくチャンスなのです!

むしろ、小規模経営だからこそ、SDGsは相性が良いともいわれています。

小規模経営だからこそ、意思決定が速い。

小規模経営だからこそ、伝達スピードが速い。

小規模経営だからこそ、行動に移すスピードが速い。

など、メリットも結構多いのです。

解決したい目標は決まっていても、アイデア次第で、戦略、アプローチの仕方は無限に作れるのです。

あなたが経営している会社の技術やサービスで、この17種類169の目標の何番を解決に導けそうですか?

まずはSDGsの目標とターゲットには、具体的にどのようなことが書かれているのかを読み込んでみましょう。
SDGsグローバル指標

そしてぜひ、社内でこれらのSDGsの目標を参考に、自社の技術やサービスをどのように活かせば、目標の解決に進めていけるのかアイデアを出し合ってみてください。

戦略は経営陣だけが考えることではなく、従業員を含めぜひやっていただきたいです。

変化の速いこの時代に、小規模経営の会社だからこそ、スピーディーに対応できるというのは、大きなアドバンテージです。

経営にSDGsを戦略としてきちんと落とし込み、その目標を軸にアイデアを出していきましょう。

アイデアは世界のニーズの中にある!SDGs経営戦略で会社を成長させよう

need

SDGsは2016年〜2030年までに達成しようという、中長期的な目標です。

一朝一夕では世界は良くなりません。

ビジネスに相性が良いといわれていますが、むしろ僕はビジネスという手段を使わなければ、絶対に解決できないことだと思っています。

経営方針にSDGsをしっかりと組み込んで、中長期戦略としてビジネスで展開していく。

もう一度言いますが、変化の速いこの時代に、小規模経営の会社だからこそ、スピーディーに対応できるというのは、大きなアドバンテージです。

ビジネスが回れば、あなたが経営している会社の売り上げにも繋がり、同時にそのビジネスは世の中のためになる、という素晴らしい方程式になるというわけです。

世の中の問題はウイルスや環境の問題だけではありません。

人権問題や社会問題、経済問題など、世界の問題、日本の問題、街の問題など、いたるところで、さまざまな問題が巻き起こっているのです。

その中でも、SDGsにある17種類169の目標は、最優先に達成しなければいけない”世界中のニーズ”です。

これって経営戦略における、ビジネスのアイデアが169個もあるとも考えられませんか?

169個もクリアしなければいけない目標があって、そのうちの一つでも、あなたが経営している会社の技術やサービスといったリソースを使って、目標達成への一助になるのであれば、「社会貢献性の高い会社」として、企業価値の向上やブランディングにもなり、それはすなわち「選ばれる会社」へと成長していくことにもつながります。

より良い会社経営にしていく戦略のための、アイデアの宝庫が既に目の前にあります。

経営者のあなたなら、その扉をどうしますか?

感度の高い経営者たちは既に、その扉を開けてアイデアの種を蒔き、新たな戦略として打ち出していっています。

より良い未来を作るためのアイデアをSDGsから汲み取り、あなたが経営している会社のリソースを活かして実現させていく。

社会を変え、自社を成長させ、従業員も家族も、そしてあなた自身もみんな笑顔で生きていくためには、SDGsというアイデアの扉を開き、経営戦略としてきちんと実践していくことが最重要というわけですね。

今からでも十分に間に合います。

未来を創るのは、あなたが経営しているような会社なのです。

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