従業員の事業構想力を養い経営に生かしていくための17個の視点

経営事業

あなたが経営している会社を成長させていくための秘策を教えます。

この言葉だけだとちょっと怪し気ですよね(笑)

大げさに”秘策”といいましたが、今まで秘密にして隠していたという方法ではありません。

むしろ、目の前に既に存在しているのに、気づかなかったこと、という方が分かりやすいでしょう。

それはSDGs(エスディージーズ)の17個の目標を理解し、その17個の視点を経営に活かしていくことにあるといえます。

17個の視点を持つ感覚が身につけば、柔軟な発想で、事業構想力もアップしていきます。

新型コロナウイルスが世界を恐怖に陥れ、会社の経営も日々の生活にも大きな変化が起こりました。

あなたは経営者として、従業員や自身の家族だけでなく、会社そのものも守っていかなければいけなく、時には苦渋の決断をしたこともあったのではないでしょうか?

コロナが蔓延すれば多くの人の命が奪われる、しかし、自粛をすれば経済的に追い詰められ、これもまた生活に大きな被害を及ぼし、究極は命に関わる。

こんな、世界中を巻き込む歴史に残るほどの”コロナ事件”を、誰が予想できたというのでしょう。

「予想していなかったことだから仕方ない」といえばそれまでですが、仕方がなくても、今もこれからも、人々は生きていかなければいけません。

この先も未曾有の大災害やそこから派生する経済危機は、また必ずやってくるはず。

そんな時、あなたは一人の経営者として、今回と同じ行動をとっていくのでしょうか?

従業員やその家族を守るのために、会社を守るために、今から始めるべきことがあります。

それは「従業員たちの事業構想力を養うこと」です。

あなたが経営している会社で、あなたを含め従業員たちの事業構想力がアップすれば、未曾有の危機を切り抜ける対応力も身につきます。

それは当然、危機に関わらず、日常でも会社の成長・発展にも繋がります。

今回は、従業員たちの事業構想力を養い、経営に活かしていくための17個の視点について考えていきたいと思います。

SDGsを経営に取り入れていくことが事業構想力を高める第一歩

社会的問題が起これば、同時に経済的な問題も巻き起こり、負のループと化していく。

これはまさに、コロナで痛いほど感じましたよね。

先ほど、「この先も未曾有の大災害やそこから派生する経済危機は、また必ずやってくるはず。」といいましたが、そこには根拠があります。

可能性があれば事前に対策を取っていくことはできる、むしろ、ことが起こらないように防ぐ必要がありますよね。

あなたが経営している会社の事業やビジネスという方法で、対策の一助になれたら素敵なことだと思いませんか?

もちろん、事業やビジネスである以上、収益を伸ばし会社を成長・発展させていくということにもつながります。

そのためにはSDGs(エスディージーズ)を経営に取り入れ、従業員たちの事業構想力を養っていくことが重要であり、これからの経営には必須課題だといえるのです。

SDGsとは、「Sustainable Development Goals」の略で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。

国連で採択されたこの世界の目標は、大きなくくりでは環境、社会、経済の問題を解決していこうという目標で、その種類には、貧困、飢餓、健康、教育、ジェンダー、水の安全、エネルギー、経済、産業、人権、街づくり、生産と廃棄、気候変動、海の安全、陸の安全、平和と公正、パートナーシップと17種類に分類されています。

そこからさらに細かく169のターゲット目標に細分化されているのですが、ここは実際にご覧いただいた方が分かりやすいので、以下のリンクをどうぞ。

[環境省:SDGグローバル指標(SDG Indicators)]

SDGsの考え方はこうです。

環境にダメージを及ぼせば、社会に大きな影響が出る、そうなれば当然経済も回らなくなる。

環境にダメージを与えたからコロナが発生したかは分かりませんが、社会に大きな被害をもたらし、結果経済も回らなくなった部分は重なりますよね。

SDGsは国連で採択され、全世界が問題解決に向けて取り組まなければいけないほど、世の中が深刻状況にあるということの裏返しであり、もちろん日本も例外ではありません。

このまま放っておき、環境にダメージを与え続ければ、この先、未曾有の大災害やそこから派生する経済危機にも発展しかねません。

そして人は生きていけなくなる・・

SDGsの存在があるということこそが、この章の冒頭お話しした内容の根拠です。

SDGsについて詳しくはこちらをお読みください。

(SDGsを取り入れた経営戦略であなたの会社を大きく成長させるには)

経営者が押さえておくべきESG投資から考える事業のあり方

今、SDGsはビジネスという手段での、目標達成が求められています。

ビジネスでの達成が求められているということは、そのための事業がきちんと行われ、環境や社会、経済にとって良い効果をもたらす内容であれば、当然あなたが経営している会社は”選ばれる企業”となるわけです。

では、その反対だった場合はいかがでしょう?

詐欺や暴力まがいなビジネスが社会的に認められないのは当然のこととして、お客さんのために良い事業をしていたつもりが、気づかぬうちに気候変動に繋がってしまっていたり、労働搾取に加担してしまっていることもあるのです。

例えば、人間社会に必要な車ですが、ガソリンという化石燃料は温暖化、気候変動の原因要素の一つです。

今までは求められるエネルギー源だったのに、石油、石炭などの化石燃料系の会社は投資を引き上げられたり、停止されたりという流れが高まってきています。

車メーカーもハイブリッドや電気自動車のシェアを高めていくなど、ガソリン離れが加速していっている状況が見てとれますよね。

その他、環境(Environment)や社会(Social)、ガバナンス(Governance)への配慮がない企業は投資されない、つまり選ばれないということになり、社会的にも苦しい状況に立たされてしまいます。(これを、環境、社会、ガバナンスのそれぞれの頭文字をとって”ESG投資”といいます)

投資家たちも自分が投資した会社が、環境や社会に悪い影響を与えていると判断される企業へ投資をするということは、それに自分たちが加担しているということになるわけですから、いくら業績が伸びている企業といえどESGに配慮のない企業は選ばなくなる、それほどまでに、環境や社会の未来に危機が迫っているともいえるのです。

(ESG投資は信頼の証!SDGs経営があなたの会社を成長させられる理由とは?)

小規模経営だからこそ事業構想力が高まる!?

日本の中小企業の割合は99.7%、さらにはその内75%が従業員数10名以下の企業だそうです。

あなたが経営している会社も、この”中小企業”というくくりのどこかに属しているのではないでしょうか?

「うちのような小規模な零細企業が、世の中の問題解決なんてできない」と、頭をよぎったかもしれませんが、そうではなくむしろチャンスだと考えられます。

そもそも大企業一社が、世の中の問題解決に取り組んだところで、世界は変わりません。

自社の影響力が届く範囲で動いていくという姿勢が大事です。

あなたが経営している会社で、その技術やサービス、商品を使って、豊かな事業構想力を使い、まずは影響力の届く範囲で、世の中の問題解決につながるような動きをしていくのです。

しかもそこには、あなたが経営する小規模な会社だからこそ、意思決定やアイデアの共有が速く、構想から実行までを従業員一丸となって行っていけるという大きな効果をもたらします。

この”一丸”というのが、とても大きなポイントです。

ここでSDGsを取り入れ、従業員たちの事業構想力を養っていきましょう。

SDGsはそもそも社長だけが、経営陣だけが知っていればいいというものではありません。

従業員もその意味を理解した上で、日々生活し、仕事に臨むからこそ、効果が出てくるのです。

SDGsの視点で物事を考える意識が高まれば、その目標に書かれた17個の視点が身につくことになります。

日々向き合っている自社の事業とSDGsを重ねて考えることで、自社の事業に足りない部分や改善点、反対に新たな市場を開拓するアイデアや構想すらできるかもしれません。

これはとても大きなチャンスなのです。

たとえ今までは、環境問題などに多少の意識はあったにせよ、従業員全員が、それぞれの自由な構想をしながらSDGs17個の視点から、自社の事業について考えたことなどないはず。

となれば、これはあなたの会社が未来に向けて、新たな大きな一歩を踏み出すきっかけとなるチャンスなのです。

「何か新しい事業を構想しよう」だけでは、どこから手をつけていいのか分かりませんよね。

そこでSDGsをその事業構想のきっかけに使うのです。

”事業構想”とはいいましたが、必ず何か新しい事業を生み出さなければいけないわけでもありません。

今ある事業の見直しも必要かもしれないですし、より強固な事業へ進化させることでもいいのです。

あなたが経営している会社の技術やサービス、商品を使って影響を及ぼせる範囲を探り、広げていく、その判断基準となるツールがSDGsなのです。

事業構想力の高まった従業員たちは、常に主体的に考え動き、自ずと新たな構想の提案をしてきてくれることでしょう。

やりがいに満ち、プライドを持って、働いてくれるに違いありません。

(未来を予測!経営者が事業を展開してビジネスを行うための考え方とは?)

新規事業は構想段階からのコミットで変わる

SDGsを経営に取り入れ、新規事業を構想するという考えは、特に驚くべきことではありません。

世の中に大きく17個の大問題があるとなれば、その解決に向かった事業を構想し、実行していくことは新たな市場の開拓にもつながるので、感度の高い経営者がいる中小企業も、着手していることでしょう。

ここで一点質問です。

あなたが経営している会社はどんな方針で仕事を進めていますか?

トップダウンで、あなたの考えを下に伝え実行していますか?

チームや部署を編成をして、その担当ごとに役割を与えていますか?

職種や規模の数だけ、経営者の数だけ、やり方はあると思いますが、ポイントとしては、従業員たちにも事業構想の時点から参加してもらうことが重要です。

もっというならば、SDGsを取り入れる時から。

SDGs自体は国連で採択された世界の目標であり、それに関わった動きを見せている時点で社会貢献度の高い意識に変わっていけます。

SDGsを取り入れた事業構想ともなれば、「自分たちの事業で、技術で、サービスで、問題解決の一助になれれば!」とさらに意識は高まってくることでしょう。

だからこそ、事業構想力もどんどん高まり、日々の業務改善や新たな取り組みへのアイデアが自然発生的に生まれてくるのです。

日々の生活の中でも「これはSDGs的に考えると・・」となり、「こういう問題はうちの会社のあのサービスがあれば良くなるかも」と常に構想する状態を作っていきます。

僕自身もそうですし、SDGsの認識が高い仲間たちと話すと、いつもこういう話が広がります。

このようにSDGsを”共通言語”にした会社にできれば、新たな事業の構想案もどんどん生まれてきますよね

事業構想力を高め変化に強い経営をするために今あなたがやるべきこと

SDGsをただの流行り言葉と考える経営者も少なくはない現状です。

僕自身がSDGsを学んでいた時に「よく分からないけど社長からの命令で、学びにきました。」という方が何人かいました。

とにかく社長がワンマンで独裁的な感じだったそうで、”やらされている”感だけが漂っていました。

「上長にレポートを出さなければいけないから」という方もいました。

上からのトップダウンだけではなく、みんなが同じ視点と方向性を持って向かっていく環境こそが重要であり、これもまた規模の小さい会社だからこそ”一丸”となって突き進んでいける大きなメリットだと考えられます。

そのためには、SDGsを導入する時の経営者のあなたの動きが重要になってきます。

従業員を一斉に集めて、企業内研修としてSDGsを取り入れる会社もありますし、社内ファシリテーターを育成して広げていくという方法もあるでしょう。

通常業務がある中で、大変かもしれません。

しかし、世の中は待ってはくれないのです。

新型コロナの問題で、世の中の人々の価値観や見る目は大きく変わりました。

より安心で信頼できる企業の動きを待っています。

これから起こるかもしれない大災害や経済危機を未然に防ぐために、そしてあなたが経営している会社や従業員たちを守るために、経営者のあなたは従業員たちの事業構想力を養い、会社の幹を厚くしていき、世の中に影響が及ぶ範囲を広げていきましょう。

そしてそんな、世の中の変化に強い企業を一社でも多く作り、あなたの会社がリーディングカンパニーとなるのです。

変化の大きいこの時代に、世の中のために動き、問題解決に向かって挑んでいくのが、あなたが経営している会社であることを願っています。

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