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時代の変化がますます加速している今、あなたが経営する会社は、どのような姿勢で社会に向き合っていかなければいけないのか?
社会からの要求に応えられない、敏感に対応できない経営をしている企業は淘汰されていってしまいます。
あなたには経営者として責任があります。
しっかりとした売り上げを立て、収益を伸ばし、従業員たちを養い、そしてあなた自身の家族を守っていかなければいけないのですから。
時代の変化とは、AIの進化による業務の効率化のことかもしれません。
さらにはその業務効率化に伴い、働き手が職を追われることかもしれませんし、もしくは医療技術の進歩だったり、少子高齢化のことかも、選挙権が引き下げられたこと、消費税が上がったこと、世界に目を向ければ、新型のウィルスが蔓延していること、大規模な森林火災が起きていること、国家同士の争い・・
時代の変化は良いことでもあり、そうでないこともたくさんあります。
いずれにしても、今、あなたも僕も、この変化の多い時代に生きていることは間違いありません。
繰り返しますが、あなたは経営者です。
このような時代を生き抜くのは、あなたが経営する会社、すなわち法人格も同じこと。
時代に合わせた生き方をしていこう、それがあなたが経営する会社の生きる道、というのが今回のお話です。
そのカギは”SDGsと主体性”にあるのです。
時代の変化に乗り遅れない経営をしていくためにはSDGsを知ることが重要
時代の変化とは場合によっては、”問題点”という言葉に置き換えられるかと思います。
様々な変化がある中で、良い変化のある一方、その反面、誰かにとって良くない問題が起こってしまうこともあるのです。
先にあげた、AIの進化でいうと、そのことによって今後100種類もの仕事が、AIに取って代わられてしまうといわれています。
100種類に関わる何万という人たちが失業したら、生活はどうなってしまうでしょう?
人間が開発し、効率化や正確性など、より便利な暮らしがしていけるよう開発されたであろうAIの手によって、人間の職が失われていくという問題。
このままでは日本の、世界の経済はどうなってしまうのか、そんな不安や危機感を感じている経営者さんも少なくないはず。
経済の発展は、国連で採択された「持続可能な開発目標」=SDGs(エスディージーズ)という世界の目標の中にも取り上げられています。
(SDGsを取り入れた経営戦略であなたの会社を大きく成長させるには)
SDGsという言葉は、最近でこそ日本でもようやく知られてきましたが、その認知度はまだまだ低く、”SDGs”という言葉は知っていても、実際に目標達成に向けて動いている人たちは、数えるほどだと僕は感じています。
あなたが経営する会社の業種は、今後AIに奪われないといい切れますか?
そのことについて考えたことはありますか?
経営者として、これらの危機感を持っていないとするならば、あなたが経営している会社の未来は危ないといえるでしょう。
あなたが経営している会社が危ないということは、イコール家族や従業員たちの未来も危ないということになります。
だからこそ、経営者のあなたが今押さえておくべきポイントが”SDGsと主体性”なのです。
SDGsには環境や社会、経済など、世界の人々が、平和に安心して暮らしていくために、2030年までに解決するべき、17種類の目標が書かれています。
環境も社会も経済も、どの問題も全て連鎖しています。
すべてを一気に解決することは難しいかもしれませんが、SDGsのどれか一つの問題が解決に向かえば、逆の連鎖で他の問題解決の糸口になるかもしれません。
SDGsには未来へ向けてのそんなメッセージが込められていると僕は思います。
主体性を持った従業員を増やすことは経営者の使命
さて、そんなSDGsの目標達成に向けて取り組む姿勢こそ、”主体性”です。
僕も読んでいるビジネスマンのバイブル、世界40か国以上の言語に翻訳され、全世界で2,000万部を越えるベストセラー、”7つの習慣”には主体性について、次のように書かれています。
主体性とは、自発的に率先して行動するだけを意味するのではない。人間として、自分自身の人生の責任を引き受けることも意味する。
私たちの行動は、周りの状況ではなく、自分自身の決定と選択の結果である。私たち人間は、感情を抑えて自らの価値観を優先させることができる。
人間は誰しも、自発的に、かつ責任をもって行動しているのである。
AIに取って代わられてしまう仕事だったとして、「AIのせいで」というのは簡単なことです。
しかし、それをいったところで状況が変わるわけではありません。
そもそも、便利になるであろうと開発したのも人間です。
僕たちは未来を生きていくために、主体性を発揮しながら、常に自分の人生に責任を持って行動していくべきです。
例え話がAIのことばかりになってしまいましたが、違う問題が起きた時であっても、当然、主体性を常に発揮し柔軟に対応していくのです。
未来を予測して先回りした行動を取ることも、主体性があればこそできることだと思います。
”主体的”という言葉の反対語に”反応的”という言葉が出てくるのですが、この7つの習慣という本には他にもこんなことが書かれています。
反応的な言葉
私にできることは何もない
私はいつもこうやっている
あの人は頭にくる
そんなことが認められるわけがない
私はそれをやらなければならないのか
私はできない
私は・・・しなければならない
・・・でさえあったら主体的な言葉
私は別の案を考える
私は他のやり方を探す
私は気持ちを抑える
私は効果的なプレゼンテーションができる
私は適切な対応を選ぼう
私は選択する
私は・・・のほうがよい
私は・・・しよう
時代の変化とともに様々な課題や問題点が出てきます。
それを毎回誰かのせいにしていても、解決することはできませんよね。
むしろ、その問題点を解決できるのは、実はあなたが経営する会社の技術やサービスかもしれないともいえます。
主体性を持ち、世の中の動きに敏感に対応する。
主体性を持ち、今に満足せず、常に挑戦の気持ちを忘れない。
主体性を持ち、世界で起こっている問題を自分ごととして考える。
こんなことから始めてみるのはいかがでしょう?
SDGsの達成に必要なことこそが主体性
主体性は伝染します。
誰かが主体性を発揮し続ければ、身近にいる他のメンバーも主体性を出してくることでしょう。
僕が所属していた社会活動団体でも、ある一人が主体性を発揮したことで、周りに伝染し、自発的に先を読んだ行動を取り、様々なプロジェクトを巻き起こしていったということがありました。
「主体性を持ったメンバーが先を読んだ行動を取り」であるならば、時代の変化が加速しても、先を読んだ行動で、柔軟に対応していけるということ。
これを、あなたが経営している会社に、置き換えてみるとどうなるでしょうか?
例えばAIの進化によって、会社の業務を奪われそうだとするのなら、「逆にそのAI技術を利用して、新しいサービスを考えてきました!」「AIに任せたおかげで、今まで力を入れきれなかった別のサービスを進めていける」といった新たな市場の開拓を目指していくアイデアが浮かぶかもしれません。
ちなみにSDGsは未来を先読みできるための材料、というより未来の答えそのものです。
SDGsは大きく17種類の目標に分類されています。そのどれもが密接に絡み合っていますが、分類的には17種類あります。
そのSDGs17の目標を、一つ一つさらに細かに見ていくと、例えばSDGs9番「産業と技術革新の基盤をつくろう」という目標にはさらに細かく、
[SDGs9.5]2030年までにイノベーションを促進させることや100万人当たりの研究開発従事者数を大幅に増加させ、また官民研究開発の支出を拡大させるなど、開発途上国をはじめとする全ての国々の産業セクターにおける科学研究を促進し、技術能力を向上させる。
というように具体的なターゲット目標がいくつも定められています。
「2030年までに」と具体的に何をすればいいのか、という内容まで丁寧に書かれているわけですから、その目標達成のために、あなたが経営している会社のサービスを活かせるかもしれないですし、AIを取り入れた新規事業を立ち上げることができるかもしれません。
従業員に主体性を発揮してもらうために経営者のあなたがすることは
主体性を発揮すると、見えないことが見えてきたり、できないと思っていたことの道が拓けてきたりします。
実は僕自身は、今までものすごく反応的で、先にできない理由を考えたり、否定から入るタイプでした。
所属していた社会活動の団体の多くのメンバーと触れ合うことで、そしてSDGsについての重要性を知ることで、「否定的な考えでは何も前に進まない、できないと思うことも、動いて見なければわからない」という主体性を持つことの大切さを学びました。
さて、あなたが経営する会社で、主体性を発揮している従業員さんはどれくらいいますか?
指示待ちではなく、率先して新たなことに取り組もうと行動している人はいますか?
そんな従業員さんをどんどん増やしていき、何より、経営者であるあなた自身が、主体性を発揮していくことが重要ですよね。
SDGsを軸に主体性を持った行動をしていけば、それは社会に必要とされていることであるはずなので、同時にあなたが経営する会社の世の中における必要性も高まるということ。
愛する従業員たちを信じ、この変化の多い時代を主体性を発揮しながら進んでいきましょう。
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