個の力が成長!?SDGs経営がもたらす優良な人材教育とは

経営SDGs

”超売り手市場”といわれる現代の日本社会。

学歴の高い人材は大手企業に持っていかれ、あなたが経営している会社も人材難の問題に頭を抱えているかもしれませんね。

それでもこの会社を選び、入社してきてくれた従業員たち。

「使えない従業員はクビにすればいい」という即切り捨ての会社に、僕は勤めていたことがありました。

20名弱の小さな会社でしたが、具体的な方針や社内のルール、取り掛かる業務内容の細かな部分は、教えられることのないまま、試用期間内に社長から「使えない」と判断された従業員はクビになる、という姿を何人も見てきました。

会社側が、業務としてしっかりとやるべきことを教え、従業員の動きを見ながら育てていく必要もある中、成長すれば大きな戦力になるはずの人材を、どんどん採用しては切り捨ての繰り返し、このサバイバルゲームを勝ち抜いた者だけが、会社で働くことを許される。

そんな企業は真の発展・成長をしていけるのでしょうか?

ちなみに僕が自ら退職して独立したのち、いつの間にかその会社は、案の定倒産していました。

これは10年以上前の話ですが、繰り返すように、今は超売り手市場、あなたが経営する会社でも、働き支えてくれている従業員たちには、まずは感謝ですよね。

とはいえ、働く人材として成長していってもらいたい、というのは当然のこと。

確かに、空気を瞬時に察知して先を読み、いわれる前にそれ以上の動きができる要領の良い人はいるし、そういう人材が多く働いてくれるのが理想でしょう。

しかし人である以上、能力の差が出てしまうのは当然、要領が良い人材だけが優れているのではなく、要領の良さは多くの個の力の一つの要素と考えてみると、要領が良くない従業員はそれ以外の良い要素を持ち合わせている可能性も十分あり得るのです。

その要素を見出す、開花させる、成長させる、これは経営者としてのあなたの役目の一つかもしれません。

小さな会社だと、教育係りをつけたり、研修を実施したりすることは現実的ではなく、「現場で見て学べ」という姿勢になりがちかもしれません。

まさに体で体感して、やりながら覚えるという職種もあるでしょう。

それが間違っているというわけではなく、その”やり方”を効果的になものにするために、まずは”在り方”を、SDGs経営を通じて育てていってみてはいかがでしょうか。

あなたが経営している会社でも、従業員たち一人ひとりの個の力を育て、学歴の高い大手企業に行った人たちに負けない人材へと成長させていくために、人材育成は必須の課題です。

今回はSDGs(エスディージーズ)を経営に取り入れることで、優良な人材の成長につなげていくということについて考えていきます。

重要なのは”やり方”ではなく”在り方”、というところをポイントに続きを読んでください。

これからの成長に必須なSDGsって一体何?

では、そのSDGs(エスディージーズ)とは一体何なのか?

SDGsとは、国連で採択された世界の目標のことで、Sustainable Development Goalsの頭文字を取ったものです。

日本語では「持続可能な開発目標」と訳されており、日本を含め世界の最優先に解決するべき問題を取りまとめ、17種類に分類し、そこからさらに細かく169個に細分化させた目標のことをいいます。

このSDGs17種類169の目標が達成されない限り、この先の近い未来に、僕たち人間が地球上で生きていけなくなる、というほどの危機的状況が、まさに今起こっているのです。

目標はカラフルで覚えやすく、誰にでも意識し取り組めるような色とイラストでデザインされています。

[環境省:SDGグローバル指標(SDG Indicators)]

今までの歴史を辿ると、人類の成長の過程で様々な開発・発展がありました。

豊かで便利な生活が送れるよう、科学技術は進歩し、多くの物が作り出され、人々の活動の範囲は著しく広がりました。

だからこそ、”今”を生きている僕らの存在があるのかもしれません。

しかしその一方で、それらの恩恵を受けられることなく、一日の食事にも十分にありつけず、一生を貧しく生活して終わる人々がいるのも事実。

世界に溢れ返るほど生産され捨てられていく製品の製造過程の末端には、このような貧しく生きる国の人々の、労働搾取から生まれた物が数多く存在していることをまずは理解する必要があります。

そしてこの”人間のため”の発展の代償に、地球環境を著しく破壊してきた歴史から目を背けてはいけません。

人が住める地球という星は、この世に一つしかなく、その資源も永遠ではないのです。

一日あたり21万人もの人口が増え続けているという現在の世界人口、人が増えても地球の面積は広がりません、地球の資源は増えるどころか、減って、削られ、破壊されていくばかり。

人間の活動が猛スピードで加速拡大しており、その結果巻き起こる温暖化で、気候変動による災害や海面上昇によって、国自体の存在が消えてなくなろうとしている島国もあります。

国がなくなれば、そこに生きる国民はどこへいけばいいのでしょうか?

これらの問題は決して大げさなことでも、他人事でもなく、いま現実に僕たちの目の前に迫っているほど重大な問題だということを認識しましょう。

人類の成長・発展は必要、であるなら、一部の豊かな国だけの成長・発展ではなく、世界全体が誰一人取り残されることなく、地球をこれ以上傷つけることなく、未来にも続く持続可能な開発・発展・成長をしていこうという目標こそがSDGsなのです。

(SDGsを取り入れた経営戦略であなたの会社を大きく成長させるには)

SDGsはボランティアではない!だから会社を成長させるために必要なのです

急に国連が出てきたり、世界レベルの問題の話をされても、それが自分が経営する会社になんの関係があるのか?従業員たちの成長にどうつながるのか?疑問点もたくさん出てきたかと思います。

SDGsの達成には、企業が自社の事業やビジネスを通じて解決していくことが重要とされています。

なので、感度の高い経営者たちは、すぐにSDGsを経営の一部に組み込んで、新規事業を立ち上げたり、元々あった事業の見直しを図るなどしています。

さらには企業同士が同じ目的に向かって手を組み、オープンイノベーションで問題解決に向かってプロジェクトを進めている会社もどんどん増えてきています。

(これで会社は生き残る!イノベーションを起こすために経営戦略に取り入れるべきモノとは?) 

経営におけるSDGsは、CSRやボランティアではありません。

メイン事業外に社会のために取り組む活動ではなく、あくまで「自社の事業やビジネスを通じで、社会問題の解決に取り組む」というところがポイントです。

なので当然、収益をあげながら、会社の成長と共に世の中を良くしていくという視点なのです。

”SDGs経営”といっても、急にガラリと経営スタイルや事業を変えるというわけではありません。

まずはSDGsを理解し、社内に共有させることで、経営陣、従業員の垣根を超え、会社全体として現状の立ち位置を理解把握し、進めていきましょう。

スタートから従業員を参画させることで、責任感と目的意識が高まり、これもまた個の成長へとつながります。

SDGs経営をし、新たな事業やビジネスを進めていくための参考としては、以下のリンクをご覧ください。

(未来を予測!経営者が事業を展開してビジネスを行うための考え方とは?)
(SDGsを絡めたビジネスで経営者が行うべき”アウトサイド・イン”の視点とは?)

SDGs経営は個の成長を加速させる単純明快な原則

SDGsの概要が分かってきたところで、従業員の成長について進めていきましょう。

”やり方”と”在り方”の話に戻ります。

やり方はあくまでスキルやノウハウといったテクニカルな部分です。

物事がうまくいかない時、人はすぐに”やり方”に頼りがちになってしまいます。

人前でうまくプレゼンできないから、プレゼンスキルを身につけよう、訪問販売で結果が出ないから、信頼関係を構築する話し方講座に申し込もう、集客がうまくいかないから、集客マーケティング講座を受けてみよう、など、様々な”やり方”にすがり、できる気になってしまいます。

恥ずかしながら僕もそうでした。

いくら知識やノウハウを得られても、実際に取り組み、行動していくのは本人自身。

その本人の人間性が成長していなければ、継続もしません。

自分がそうは思っていないのに、話し方を変えただけで、本当に信頼関係を築くことはできるでしょうか?

何よりも、心の底から熱意を持った本人の意思での行動でなければ、付け焼き刃のテクニックでは、相手に見透かされ反対に信用を失うことにも繋がります。

これは、多くの成功者たちのあらゆる成功の法則をかき集め、その共通点をまとめ明確化された、経営者やビジネスマンのバイブルとしても知られている、『7つの習慣』という書籍にも、スキルやテクニックだけの個性主義では成功しない、誠意や正義、勇気などの人の内面にある人格を磨く人格主義が重要だと書かれています。

順番としては、従業員の人格の成長、そしてその後に、スキルやテクニックを磨き成長させていくという流れが理想です。

むしろ、人格が成長した従業員たちは、自発的にスキルやテクニックを磨く行動をとっていくはず。

だからこそまずは個の力、人格を成長させるために、SDGsを経営に取り入れ人材育成にも使っていくのです。

従業員一人ひとりが成長し、人格を育て働いていくということは、会社の人格である法人格を成長させることにも繋がります。

『7つの習慣』には

私たちが抱えている問題、感じている痛みは普遍的なものであり、問題の数も、痛みの度合いも増している。その解決方法は、歴史の中で長く繁栄した社会全てに共通する原則、不変にして普遍の原則、自明の原則に基づいている。

と書かれています。

”原則”とは誰かが作ったものではなく、元々そこにある、生きていく上で当然のことです。

”原則”に沿って生きていけば、成長し成功する。

その反対に、原則に従わない生き方をすれば、自分自身に跳ね返ってくるというわけです。

人間が地球を傷つけ、破壊を続けていけば、災害や海面の上昇で、人間が生きていけなくなる、同じ人間同士で、覇権の奪い合い、力で優劣を決めようとすれば、差別や戦争にまで発展する。

だれかが傷つくことや貧困の上に成り立つ幸せなどありえない。

これはまさに原則そのものであり、であるならばSDGsには原則が書かれているということなのです。

原則に従った行動が人を成長させ、成功に近づいていく。

だからこそまさに”原則が書き記されたSDGsを経営に取り入れ、経営者であるあなたをはじめ、従業員たち自らが主体的にSDGs達成に向けた動きを意識していくことが、従業員の成長となり、それはやがてあなたが経営している会社の成長へもつながっていきます。

(令和の人材育成は経営戦略にも必須な今話題の○○がカギになる!) 

SDGs経営は若い世代に刺さる!

とはいえ、あなたが経営している会社で、いきなり明日からSDGsを取り入れ、「うちの会社はSDGs経営だ」と叫んでみても、急に成長するわけではありません。

最初にこの記事を読んだあなたと同様、従業員たちもいきなり謎のアルファベット”SDGs”と聞かされても、やはり右から左に話が通り過ぎていってしまうでしょう。

何より、あなた自身がSDGsについての意識や、会社をあげての達成意欲や熱意がなければ、従業員たちに伝わる力も弱まり、それは成長の可能性を弱めているということにもなってしまうのです。

SDGsはあくまでも目標であって、それ自体に問題解決のための具体的な”やり方”は書かれていません。

これからの社会を引っ張っていく”ミレニアル世代”と呼ばれる世代の人たちは、社会貢献への気持ちがとても高いといわれています。

(ミレニアル世代を理解したSDGs経営が中小企業生き残りのカギ!)

SDGsの達成は社会貢献そのもの、響く可能性は十分に考えられます。

僕のお客さんで、15名ほどの保険代理店の会社があります。

「一流大出身者は大手に行ってしまう。でもうちの会社はバカでも構わない、”誰かのために”という熱意と誠意がある人なら、うちで育て共に成長していきたい」とその社長は話してくれました。

”誰かのために”を明確にし、目指す目的と方向性を共有させていく。

そこにSDGsというフィルターを通したものの考え方をしていくことで、誰かのために、世の中のために、という想いは一層に上がっていくはずです。

SDGsは社会の大人たちよりも、学生の方が意識高く取り組んでいるという報告もあります。

経営にSDGsを取り入れ、明確に社会における会社の在り方を示すことで、社内従業員だけでなく、意識の高い、想いの強い人材の獲得にもつながるでしょう。

(なぜSDGsを経営戦略に取り入れると優良人材の採用につながるのか?)

決して学歴だけではない、想いから育て成長につなげていくことは、会社の成長にもつながる大きなチャンスだといえますよね。

そのために僕自身も、SDGsを一社でも多く経営に取り入れてもらえるよう、こうして記事を書いたり、SDGsのセミナーや導入へのお手伝いをさせていただいています。

SDGsに関しては書籍や講演会、ゲームを通じたSDGsを体感する会なども、最近では数多くありますので、ぜひアンテナを立てて、積極的に取り入れていきましょう。

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