コレができていない企業は置いていかれる?未来予測で動く経営方針のキモとなるものとは

経営方針

日々急速な発展を遂げる、人間社会のテクノロジーや、それを通した新たな産業や文化。

昨日までの当たり前が、翌日には大きな間違いになっているかもしれません。

そして世界中で、環境や社会、人権などの様々問題が膨れ上がり、それが弾ければ、われわれ人間自身に跳ね返ってくる。

このように、めくるめく変化の渦と危機的状況に囲まれながら、僕たちは現代社会に生きています。

新型コロナ問題で体感した通り、その解決へ向けての動きは、もはや一国の政治家たちだけが何かをできるわけではなく、世界中の一人ひとりが、意識と自覚を持って問題解決へ向かって取り組んでいかなければ、自分たちの命も未来も奪われてしまうということを、僕たちは身を以て感じましたよね。

コロナ問題の時、あなたが経営している会社はどんな状況でしたか?

「コロナごときでは傾くことはない」というほどの強靭な経営で、収益も安定していた、というようであればこの先を読む必要はありません。

従業員たちやあなた自身、そしてその家族を守っていくために、あなたが経営している会社は、どんな状況でも切り抜けることができ、むしろその問題の解決に向け動いていかねばなりません。

そのためには、あなたが経営している会社も、その場しのぎの対処療法的な経営方針ではなく、未来予測をしながら柔軟に動ける会社に進化をしていく時が来たのです。

変化の激しい時代だからこそ、未来を予測するのは難しく考えられるかもしれません。

しかしご安心を。

時代や環境が変わっても、揺るがない、変わることのない原則を意識した経営方針に切り替え、未来を予測しながら、あなたが経営している会社を、一層に強く大きく成長させていきましょう!

全世界で3000万部を売り上げ、経営者やビジネスマンたちのバイブルともいわれている『7つの習慣』という本にも、原則は「時間を超えて不変であり異論を挟む余地のない、普遍的で絶対的な法則」と定義されています。

今回はまさに原則のど真ん中であり、未来予測の視点に必須なSDGs(エスディージーズ)を経営方針に取りれ、”時代に置いていかれない”経営についてお話ししていきます。

あなたもぜひ、自社の未来の姿を思い浮べ、一緒に考えながら読んでみてください。

SDGsで未来予測の経営方針のに転換

まず何よりもはじめに、僕たちは限界ギリギリの危険な状態の地球に住んでいるということを、はっきりと理解しておきましょう。

地球はこの世に一つしかありません。

その地球でも資源は有限であり、限度を越えれば、誰かが新たに補充してくれるわけではないのです。

生物多様性の欠損や大気中の窒素の量など、地球を構成するための9つの要素のうち、4つはすでに限界を大きく超え、もう元に戻ることはないといわれています。

『アース・オーバーシュート・デー』というものをご存知でしょうか?

世界人口が爆発的に増加し、同時に人間の活動量が地球の資源を大量に消費しています。

山や森を切り開き、海の恵みを無尽蔵に奪い、にも関わらず、大気も海も陸も汚染していく。

人間は自らの進化や発展と引き換えに、地球が再生できないほどの猛スピードで、その資源を漁り尽くし破壊してきました。

人類による自然資源の消費が、地球が持っている一年分の資源の再生産能力と二酸化炭素吸収量を超える日を、『アース・オーバーシュート・デー』と定義されています。

そのアース・オーバーシュート・デーが2020年は5月12日と発表されたのです。

一年間を一つの区切りと考えると、12月31日がアース・オーバーシュート・デーであれば、一年間で、有効に地球資源と付き合いながら、生きていることになるわけですが、5月12日となれば、残りの半年以上は、マイナス状態、つまり地球資源の消費の量の方が上回り、このままでは地球が持続しないということを意味します。

アース・オーバーシュート・デーは、年々その時期が早まってきているのが現状。

このままの状況で、われわれ人類はいつまで生きていけるのでしょう?

今現在も破壊され続けている地球環境の上で、このままでは温暖化の影響で、平均気温が最大4.8℃上昇すると予測されています。

気温が上がれば、農作物にも影響が出て食料不足になることは、想像に難しくありません。

夏場を考えてみると、日中の気温が43℃や44℃などとなれば、日中は外に出ることすら命の危機、ともなれば屋外での仕事はおろか、普通に外出することもできなくなり、それは命だけでなく経済的ダメージにも繋がります。

その他、急な気象状況の変化で、激しいスコールや雷が増えれば、街のインフラへのダメージ、現在でもすでに起こっている土砂災害や河川の氾濫にも繋がります。

たった一つ、温暖化という問題だけでも、人類の存続に大きく関わる世界の大問題だということが分かりますよね。

SDGs(エスディージーズ)とは「Sustainable Development Goals」の略で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。

国連で採択されたこの世界の目標は、温暖化をはじめとする環境問題や、そこから派生する社会、人権、経済などの問題を解決していこうという目標のことで、大きく17項目169種類に分類されています。

この目標には、例えばSDGs13.1「全ての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応の能力を強化する。」など具体的な目標が書かれています。

こちらのSDGs17目標、169のターゲットを読んでみてください。

具体的に対策をとっていかなければ、未来に人々が生きていけなくなるほど危険な状態だからこそ、そいうのがすぐに分かるかと思います。

SDGsについて、詳しくは(SDGsを取り入れた経営戦略であなたの会社を大きく成長させるには)をご覧ください。

未来予測の経営方針は会社の様々な成長への第一歩

ということは、SDGsに書かれた目標のどれか一つでも、あなたが経営している会社の事業で、その解決に向けた取り組みができれば、収益を上げつつ、世界を救うための一助になれるということ。

実際に、SDGsの達成には企業の力が必要といわれていますし、社会貢献度の高い事業をしている会社となれば、それだけで信頼感も高まり、投資家や消費者、就活生など社会的な視点からも”選ばれる”企業になれるのです。

SDGsの達成に貢献するというスタンスを、経営方針の軸に置き、経営陣だけでなく、全従業員、あなたが経営している会社の全員で、未来を予測しながら事業を進めていきましょう。

めくるめく変化のある時代、と冒頭お話ししたのは確かなことであり、あなたもそれをひしひしと感じられているはずです。

ですがそんな変化の激しい時代であっても、地球にダメージを与え、限界を超えれば、自分たちに跳ね返ってくる、この原則はやはり変わりません。

貧困、飢餓、健康、教育、経済成長、エネルギー、インフラ、気候変動、海や陸の汚染など、様々な問題が、それぞれに密接に関係し合いながら、さらなる問題を生み出しており、いま最も優先的に解決しなければいけない問題がSDGsの答えです。

これらの問題を解決できなければ、近い将来、あなたや従業員の子どもや孫世代には地球からの跳ね返りがくる、そんなすぐそこの未来が目の前に迫っています。

SDGsがあれば、未来予測で先回りした動きをすることができます。

未来予測ができれば、そこからバックキャスティングで逆算して、今自分たちが何をすればいいのかが見えてきます。

(事業を長期的に続けていくために”これからの”経営に必要な思考とは)

そして、SDGsを経営方針のど真ん中に置き、あなたが経営している会社の技術やサービス、商品といったリソースを使って、問題解決への一助となることができます。

世の中には、具体的にどんな問題で困っている人たちがいるのかにアンテナを立て、自分たちの発信だけではなく、世の中の問題をニーズと捉え、アウトサイド・インの手法で自社のリソースを活かしたり、新規事業を立ち上げるのもいいかもしれません。

(SDGsを絡めたビジネスで経営者が行うべき”アウトサイド・イン”の視点とは?)

未来予測で動くというのは、経営陣だけではありません。

従業員たちとともに全員プレーで動いていくのです。

従業員たちにまできちんとSDGsを落とし込み、未来予測で動いていければ、仕事にも今まで以上に主体的にやりがいを持って働いてくれるでしょう。

指示待ちでしか動かなかった従業員たちが、個人としても会社としても率先して社会貢献の高い動きを、とってくれれば、あなたが経営している会社は自ずと成長、拡大していくはずです。

SDGsを取り入れた未来予想の経営方針に切り替えることで、社内の人材育成にも繋がっていくのです。

(令和の人材育成は経営戦略にも必須な今話題の○○がカギになる!)

 未来予測の経営で時代を牽引する会社に進化!

太陽が西から昇り東に沈んでいくということが絶対にありえないのと同様、原則は変わることがありません。

にも関わらず、無理に変えようとすれば、地球の環境を壊そうとすれば、当然その跳ね返りがやってきます。

SDGsとは原則そのもの。

ここに書かれている目標を達成していくことが、これからの未来に地球が、人類がそしてあなたが経営している会社が持続していくための、重要なポイントであり、達成を目指せず、今のまま地球環境や人間社会に害を与えていけば、何十倍、何百倍となって跳ね返ってくるのです。

あなたが経営している会社は、今こそSDGsを軸とした未来予測の経営方針で、時代に置いていかれることなく、未来を切り開くリーディングカンパニーへと進化をしていく時です。

明るい平和な未来を生きていくために、そしてそんな未来を子どもたちに繋いでいくために、あなたの会社の力を貸してください。

僕は、自身が実践すると同時に、一人でも、一社でも多くの人たちにSDGsを推進してくことが、自分の使命だと思っています。

未来を変えるのは今なのです。

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