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人類が、より良い暮らしをするため発展してきたその代償に、環境に大きなダメージを与え、地球で人間をはじめとする生物が、今後生きていけなくなるかも、ということがいわれています。
これは決して大げさな話ではなく、近い将来、例えばこのままだと2100年には、東京の最高気温は43℃を超えると予想されています。
猛暑日が日本全国でひたすら続けば、人の命にも大いに関わってきますよね。
「夏場は日中に外には出られない」なんて当たり前になってしまうのでしょうか。
人間以外にも動物や植物も、同じだけ生命の危機にさらされます。
2100年には、あなたはもう生きていないから関係ないですか?
では、あなたのお子さんやお孫さんはどうでしょうか?
これは日本だけでなく、今全世界で、地球規模の危機を迎えています。
そんな危機を、世界各国で協力して乗り越えようという、国連で採択された世界の目標が、SDGs(エスディージーズ)というものです。
SDGsには環境や社会、経済など、世界で起こっている様々な問題を、解決に導くための17種類の目標が記されています。
(SDGsを取り入れた経営戦略であなたの会社を大きく成長させるには)
その目標を解決するのに、ビジネスが有効な手段の一つだといわれています。
世界の危機を、あなたが経営する会社の事業を通じて、ビジネスで解決に向かえるのであれば、これは会社にとっても業績アップの大チャンスというわけです。
今回は、SDGsと事業をうまく結びつけ、経営に組み込むことで、世の中とあなたが経営する会社が、持続的に発展していけるというお話をしていきます。
SDGsを取り入れた事業はあなたが経営する会社を守っていく
さまざまな世の中の問題を、あなたが経営している会社で行っている事業、またはこれから行う新規事業で、解決への一助になれたら素敵だと思いませんか?
世の中の問題の解決は、「社会からの要求に、あなたが経営している会社の事業を通じて応えている。」ということになります。
事業で収益を上げ、会社も世の中も発展・成長していく。
いい換えるなら、「あなたが経営している会社が成長していくためには、世の中に良い事業をしよう。」ということなのです。
もっというと「SDGsの目標を、あなたが経営している会社の事業で、解決に向かって進めていくことこそ、生き残るための方法」であるともいえるのです。
「世の中が困っていることをネタに金稼ぎ?」と思いますか?
屁理屈をいえば、そういう捉え方もできるかもしれませんが、ニュアンスとしては違います。
SDGsの目標は、世の中が平和に、この先の未来も続いていくために求められていること。
これは世の中のニーズであるといえます。
ニーズにマッチした解決策を提供すれば、価値が生まれるわけで、その価値への対価として、お金という形で返していただいているだけですから、むしろ感謝されるわけですよね。
そしてこれは、ただの「お客さんの困りごと」ではなく、僕たち自身が、この先の未来を生きていくための、「社会からの要求」なのです。
何も後ろめたいことなどはなく、あなたが経営している会社を維持していくため、従業員たちの生活を守るため、経営者であるあなた自身、そして愛する家族を守っていくためには、当然必要なことなのです。
企業理念とSDGsを結びつけた事業を経営の真ん中に
今までだって、お客様に喜んでいただけるように、経営者のあなたをはじめ、従業員一同、精いっぱい働いてきたはずです。
急に「世の中のため」と規模の大きい話をされても、なかなか自分ごとに置き換えるイメージが湧きにくいかもしれませんね。
そんな時は、あなたが経営している会社の企業理念とSDGsを、結びつけてみることをお勧めします。
企業理念とは、あなたが経営している会社の存在理由ともいえます。
あなたが経営している会社は、何をするために存在していて、誰の困りごとや要望に応えられるのか。
そういうことがきちんと明文化されている企業理念であれば、SDGsと結びつけるには、とても相性が良いです。
今、あなたが経営している会社の事業も、企業理念から外れたことはしていないはずです。
しているのなら、企業理念もしくはその事業が、あなたの経営している会社に、存在する意味が失くなってしまいます。
日本の中小企業のおよそ半分が、実は企業理念を明確に掲げていないそうです。
もし、あなたが経営している会社でも、企業理念を設定していないようであれば、ぜひこれを機に考え明確にしてみてください。
そこにSDGsをしっかり絡められれば、なお良いと思います。
繰り返しますが、SDGsは世の中の困りごと、社会からの要求です。
その困りごとの解決にコミットした事業を展開していれば、世の中からの評価も当然上がっていきます。
(従業員の離職を防ぐ理念とは?経営者が用意すべき企業の核となるもの!)
世の中の需要が詰まったSDGsをあなたが経営している会社の事業で解決できるのです
だからこそ、SDGsと事業を掛け合わせた表現が、今あなたが経営している会社には必要になってくるのです。
例えば、顔の汚れを落とすための洗顔料。
確かに顔をきれいに洗うことができますが、大量の化学成分が入っているのを、知らずに使っていたとしたらどうでしょう?
CMでは、「汚れがきれいに落ちて、さっぱりスッキリ」というところにフォーカスを当て、その成分に関して情報を伝えていないですよね。
実はその成分は危険なため、海外では使用禁止にされているなんていう記事もあったりします。
人体に危険な化学成分なわけですから、排水で流れれば、環境へのダメージももちろん考えられるという想像は簡単につきます。
では、使用する素材が100%無添加、すべて天然のもので、洗顔力も高く、お肌にも環境にも優しい、という商品があったとしたら?
化学成分がたくさん入った洗顔料と「使えば使う人にも環境にも良くなる」洗顔料、あなたならどちらを選びますか?
実はこれ、本当にある商品の話で、実際にこのような洗顔料をはじめとした”ナチュラルコスメ”が販売されているのです。
製作・販売元のフロムファーイースト株式会社さんは、この事業で”SDGsビジネスアワード”を受賞しています。
今のお話の内容で少なくても、SDGs3番(すべての人に健康と福祉を)、SDGs14番(海の豊かさを守ろう)、SDGs15番(陸の豊かさも守ろう)という部分にコミットしている事業だということが分かります。
SDGsはそれ自体が、世の中からの要求であり、求められていること。
であれば、SDGsにあなたが経営している会社の事業で、しっかりコミットしていければ、企業としての社会貢献度が上がるのはもちろんのこと、”選ばれる商品やサービス” になるというわけです。
あなたが経営している会社の事業は、世の中のどんな問題解決のためにコミットしていけますか?
あなたが経営している会社が成長していくにはSDGsを取り入れた事業をすることが重要
あなたが経営している会社を安定・成長させていくには、世の中からの要求に応えること。
どんな要求に応えた事業をしていけばいいのか?その答えがSDGsの中にあるということが、お分かりいただけたかと思います。
SDGsは、はじめのうちは一見ややこしかったり、小難しく聞こえることもあるかもしれません。
最近ではSDGsに関する、いろいろな書籍や勉強会があり、僕も企業さん向けにセミナーを開催したりしています。
当然、SDGsについての知識が多少はなければ、あなたが経営している会社の事業で、「世の中の問題解決に向けてしっかりコミットしていく」という言葉は弱くなってしまうかもしれませんね。
しかしながら、方向性とブレない軸さえあれば、事業は進めていけると僕は思っています。
少し矛盾しているように聞こえるかもれませんが、SDGsはあくまでも「世の中の問題点をまとめたもの」であり、それ自体を深く勉強しただけでは解決には至りません。
SDGsは達成のために「実践してなんぼ」なのです。
ではどのような手段で実践するのか?
そうです、もう答えは分かりましたよね!
あなたが経営している会社が、しっかりと世の中の問題解決のために事業をすることこそが、SDGs達成に向けての”実践”の第一歩なのです。
SDGsの視点をしっかり持ち、世の中からの要求にきちんと応えた事業をしていけば、あなたが経営している会社は選ばれ、成長していけるというわけです。
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