これからの経営に必須なコミュニケーション改善のための5つのポイント

経営改善

より良い会社経営をしていく上で、社内のコミュニケーションは当然のことながら最重要要素の一つです。

あなたが経営している会社では、いかがですか?

従業員同士であったり、部署の垣根を超えてであったり、経営陣と従業員とであったり、様々な関係のコミュニケーションが重要になってきますよね。

当たり前のことになりすぎていて、「コミュニケーションを取る」という行動自体が気づかぬうちにおろそかになっていたら、それは会社の成長スピードを著しく下げているということにも繋がります。

単純にただ「業務をこなす」だけではなく、さらなる発展・成長につながる経営をしていけるよう、コミュニケーションの改善をすることが、今あなたが経営している会社には求められているのかもしれません。

「揉め事が起こっていないからコミュニケーションは良好だろう」という”停滞”の状態を超え、「より良質なコミュニケーションに改善することで、さらなる会社の成長につなげていく」という戦略を進めていきましょう。

そのために、経営者のあなたがまずすべきことは?

今回は社内コミュニケーション改善についてのお話です。

経営改善に向けたコミュニケーションとは

企業として経営陣や従業員が同じビジョンを描き、同じ目的で同じ方向を向いて仕事をしていくというのは、会社組織である以上は当然のこと。

社会とは人と人との繋がりでできています。

会社というコミュニティーは、一日で最も長い時間を過ごす場所。

そこで働く経営者のあなたをはじめ、従業員たちはロボットではなく人間です、感情や想い、思考を乗せた意思疎通ができる”人間”という生き物にとって、どんな場面でもやはりコミュニケーションが重要になってきますよね。

ではあなたが経営している少規模の会社において、経営者のあなたは従業員たちに対して、どのようにコミュニケーションを改善していけばいいのでしょうか?

指示系統は、時としてトップダウンの方が伝わりやすい場合もあるかもしれません。

しかし、トップダウンはコミュニケーションではなく、あくまで”指示”なのです。

トップダウンをしたとしても、その後にきちんと従業員との関係を保っていかなければ、「言われたことを業務としてこなしているだけ」ならまだしも、なかなか動いてくれない従業員が出てきてしまうかもしれません。

会社の成長は、従業員の個の成長にかかっています。

たとえあなたの考えが正しく、適切な指示を送れたとしても、それが主体的な動きをしてくれる従業員を育てることに、必ずしも繋がるわけではないことを覚えておきましょう。

では経営の改善につなげるためにも、どのようなコミュニケーションを取っていけばいいのでしょうか。

例えば会議においては、建設的でポジティブな意見を出し合え、反対意見が出たとしても、より良くなるための代替案を出しえる関係性を作れるコミュニケーションが最良。

休憩など業務から離れている時間では、愚痴や不満が出なく、時に冗談を言い合い、ユーモアのある笑顔が溢れるコミュニケーションが取れると、会社に来ることが、一層に楽しくなりますよね。

コミュニケーション改善のために意思するのがこの5つ

コミュニケーションそのものをよく考えてみると、それは”やり方”、つまり手法です。

自然なやり取りが苦手だったり、なんだかうまくいっていないと感じるようであれば、まずは以下の5つのポイントを意識、改善してみてください。

カードゲームでコミュニケーションを改善

あなたの経営している会社の雰囲気を改善したい、より良くしたい、ということであれば、手段の一つとして僕はカードゲームをお勧めします。

その一つに「ベストアクト」というカードゲームがあるのですがご存知ですか?

手足使わずに首から上だけで、お題に出された言葉を演じます。

例えば「おやすみ」というセリフを、A.かわいく「おやすみ」、B.ペットに「おやすみ」、C.ファンに「おやすみ」D.恋人に「おやすみ」・・・など、お互いに内緒で割り当てられた「おやすみ」を演じ、どの「おやすみ」を言っているかを当て合うというシンプルなルールです。

ゲームである以上、勝敗を決するためにさまざまな戦略や、それを通したコミュニケーションが生まれます。

共通のルールがあるからこそ、同じ目的に向かって突き進む(今回で言えばゲームの勝利)空間が生まれ、同じ環境下でのコミュニケーションが生まれます。

このようなパーティーゲームは多数出ているので、社内のレクリエーションの時間を設け、定期的に行なうことで、コミュニケーションの改善を図ってみましょう。

「そんなことをしている暇があったら仕事」という声も聞こえてきそうですが、その仕事をより良く改善していくためだからこそ、経営陣の中では「重要な位置付け」としてレクリエーションタイムを設けるべきです。

この「ベストアクト」というゲームに関しては、僕自身も体験したことがあり、実は最初は乗り気ではなかったのですが、実際にやってみると本当に面白く、楽しみながらコミュニケーションが取れるということに気づかされました。

同じ環境で同じ空気を味わう、ということは良質なコミュニケーションを加速させてくれるのです。

また、僕がこのブログでも推進しているSDGs(エスディージーズ)も、それを認識して経営改善につなげていくために、分かりやすく体感しながら学んでいくというプログラムがあります。

これもまた、共通の環境下でコミュニケーションを取りながら、チームワークを高めつつ目的を達成していくために、ゲームという手法を使った素晴らしいプログラムだといえます。

飲みニケーションは要注意

ゲームの他にコミュニケーションといえば、やはりお酒の席、”飲みニケーション”もその一つに数えられるでしょう。

しかしその席を苦手とする若い従業員は、全体のおよそ半分を占めているという統計も出ており、飲みにケーションは”悪しき習慣”と捉えられる側面も出てきています。

ゴールのないフリートークで、アドバイスのつもりが、「上司や先輩からのパワハラ」と感じる人もいるという事実があることを理解しておく必要があるでしょう。

相互の気持ちが通じて、はじめて良質なコミュニケーションになります。

そのためには、やはりまず、共通の環境下にある同じ条件で、素直に意思疎通できる空間作りをしているということも、経営者のあなたが改善していくことの一つですよね。

陰口は最悪のコミュニケーション

一番ありがちで、気づかぬうちに、ついやってしまっているかもしれない、改善すべき要素は、”陰口を言うこと”です。

「あいつは要領が悪くて困る。この前なんかお客さんの前で○○な失敗をしちゃってさ」

時には愚痴を言いたくなることはあるでしょう。

しかし、愚痴を言ってもその場で解決することはまずありえなく、一時的な自分のストレス解消で終わるだけなのは明確。

誰かの愚痴を言えば、自分もどこかで愚痴や文句を言われているものです。

”陰で言うのは愚痴ではなく褒めること”

ここを肝に銘じなが日々過ごしていけば、社内の雰囲気は大きく改善されるはずです。

言いたい愚痴や不満があれば、本人に直接言いに行ける関係性がベストですし、それもまた良質なコミュニケーションの中から生まれた関係性があればこそできることですよね。

少数派を大切にするコミュニケーション

もう一点、コミュニケーションを改善していくには、「少数派を大切にする」ことです。

人数が複数いる上での決断、どちらかを選ばなければいけないという時、多数決で決めることはよくあるでしょう。

しかし、そこには少数派の意見や気持ちを汲み、取り入れる意思を見せていけるとベストです。

これは会議の席だけでなく、日常的な社内のやり取りであってもです。

それこそ飲みの席などでは、「みんなで肉料理を食べに行こう」となったとしても、中にはお肉が苦手だったり、ベジタリアンの人がいてもおかしくありません。

そんな時に一言「肉料理の店だけど、魚や野菜のメニューもたくさんあるところだから、このお店でもいいかな?」や「今回はあえて野菜料理の専門店に行ってみよう」といった配慮が見えるだけで、少数派の人たちは、「自分のことも置き去りにしないで気にかけてくれている」と、安心感を持ってくれるようになります。

性別の視点で考えた場合でも、例えば、女性従業員の方が少ない場合であれば、それは女性が少数派ということになりますので、女性に配慮のあるコミュニケーションを取っていくことを心がけましょう。

当然ながらセクハラと思われる言動はもってのほかです。

価値観が多様化し、個の尊重が重要視される今の時代において、「多数派が正しい」を常識と決めつけず、少数派にも配慮のある行動が必要ですし、何よりもそのような経営をしている会社は、人に優しく、人を想う仕事の姿勢の改善につながっていくでしょう。

SDGsの視点でのコミュニケーション

SDGs(エスディージーズ)という、「より良い未来を創っていこう」と国連で採択された、世界規模の目標があるのをご存知ですか?

環境や人権、社会や経済など、様々な問題が世界中で巻き起こっています。

それらを本気で解決していかなければ、すぐそこの未来に人々が生きていけなくなる、それ程の緊急で重要な問題を世界中で協力し合いながら達成していこうという目標です。

SDGsの目標の中には、先にあげた、価値観の多様性を尊重しようという目標や、女性格差をなくそうという目標も入っています。

SDGsとは裏を返せば、環境や人権、社会や経済に優しくなるための目標といえます。

経営に取り入れることで、企業の成長につながるとも言われている、このSDGs。

従業員一人ひとりにしっかり根付いていけば、誰もが誰かを思いやるコミュニケーションを取っていくことができるようになるでしょう。

まずはあなたの意識から。コミュニケーションの改善が経営を左右します

ここまでは、コミュニケーション環境改善のための手段についてお話ししてきました。

しかし、良質なコミュニケーションが取れる経営環境作りの第一歩は、まず何よりも自分自身が変わり、自らが主体的な行動を取っていくことです。

つまりは経営者であるあなた自身が、時には己を見直し行動を改善し、そのような経営をしていくことだといえます。

もし仮にあなたが「俺は社長だ、経営者である俺の意見は絶対」という態度でいたとしたら、当然従業員たちは萎縮して、思っていることを素直に言い出すことはできないでしょう。

この時点でコミュニケーションは平等なものとはいえず、もし思っていることを口にしてきたとしても、愚痴や文句、最悪は辞職の言葉になってしまうかもしれません。

極端な例え話をしましたが、ここまで”社長風”を吹かせた態度ではないにしろ、従業員たちが役職や目上の人たちへ意思を伝えるのは、そもそもの壁があることを忘れてはいけません。

であれば、経営者であるあなた自身が、その壁を取っ払い、自ら歩み寄り、声をかけ、楽しく接していく、ということから始めてみませんか?

趣味の釣りの話で盛り上がる、同郷で地元の話で盛り上がる、共通点が一つあるだけで、一気に親近感が湧いてきます。

このようなアンテナを立てておくことも必要ですよね。

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