ESG投資は信頼の証!SDGs経営があなたの会社を成長させられる理由とは?

経営SDGs

企業が売り上げの他に資金を得るためには、大きく三つ、投資、出資、融資があります。

あなたが経営している会社も、このうちのどれか、もしくはどの手段もうまく利用して、会社を成長させるやめに、やりくりをしているのではないでしょうか?

手段はそれぞれだとしても、お金を一時的に得て、それを元にあなたが経営する会社を大きくしていこうとするわけですから、それなりの理由と信頼性がなければ、投資も出資も融資もしてもらえないということは、当然のことですよね。

にも関わらず、気づかぬうちにあなたが経営している会社が信頼を失っている、もしくはこれから失っていく可能性があることをご存知でしたか?

これ、結構気づいていない経営者さんが多い気がします。

もしくは気づいていても、目を背けてしまっていたり・・

今回は”ESG投資”について、どのようにSDGs経営と絡めていけば、投資家たちからの信頼を得られるのか、ということをお話ししていきます。

「自分が経営している会社は、世の中にどのような貢献ができているのか?」

経営者であるあなたが、ここ最近このようなことを考えたのは、いつか覚えていますか?

常に考えているなら、軌道修正も早く済む、というより、今回のお話は必要ないかもしれません。

あなたが経営している会社を守っていくために、売り上げを気にしすぎて、従業員に無理をさせてしまっている、利益第一主義で考えている、とにかくまずは、自分が経営している会社を成長させること、このようなことに力を注いでいる経営者さんは続きを読んでみてください。

経営者はまずESG投資について知ろう

決して上記にあげたことのすべてが間違いだといいたいのではありません。

あなたは経営者として、家族同然の愛する従業員たちを食べさせていくため、会社を大きくするため、そしてあなた自身の家族を養っていくために、この変化の多い時代で様々なやりくりをしながら、これまで経営を続けてきたはずです。

それは本当に立派なこと。

だからこそ一歩立ち止まって、あなたが経営している会社を、今よりも一層に世の中から求められる会社にしていくためのお話を聞いていただきたいのです。

繰り返しになりますが、売り上げ以外で資金を得る種類としては、投資、出資、融資があります。

その中でも投資、今回は特に”ESG投資”についてお話ししていきます。

早速ですが、ESG投資って聞いたことありますか?

ESG投資とは

・環境(Environment)
・社会(Social)
・ガバナンス(Governance)

の要素を重視して投資先を選ぶ方法のことです。

この3つの要素の頭文字を取ってESG投資といいます。

従来、投資といえば、企業の業績や財務状況を分析しながら、安定性や将来性を見て、「投資するべき価値のある会社なのか?」という判断をされていたのが一般的。

経営者たちも”数字上”の、安心感を与えることで、投資家たちからの信頼を得て投資をしてもらい、会社の成長を応援してもらっていたわけです。

当然、投資家たちも、成長し業績を上げた会社からのリターンが利益となるので、順調にいけばこれでお互いにwin-winとなりますよね。

今まではこれで良かったのですが、今後はそうはいかなくなった、というよりも、投資に対する判断材料が増えたのです。

ではどんな判断材料が増えたのか?

その答えが、今回のテーマであるESG投資なのです。

今までは、数字上単純に成長している、または財務状況が良い企業に投資すれば良かったのかもしれません。

しかし、2006年にPRI『責任投資原則』というものが国連で提唱されたことで、投資に対する流れが大きく変わってきたのです。

この『責任投資原則』の中に記載されているのがまさにESGというわけです。

PRIにに書かれている内容の一部がこちら。

「PRIは、環境・社会・ガバナンス(ESG)課題の投資への影響を理解し、署名機関がESG要因を投資及び所有者の意思決定に組み 込むための支援を提供しています。」
「私たちは、投資対象の主体に対してESGの課題について適切な開示を求めます。」

など、ESGを中心とした投資の原則が記されています。

(原文 https://www.unpri.org/download?ac=6300

そして、このESG投資の後押しとなったのが、”年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)”がPRIに署名をしたことです。

GPIFとは、運用資産額が1.2兆ドルという、世界中でダントツに一番大きい日本の年金基金。

そのGPIFが責任投資原則に署名し、1兆円のESG投資を始めました。

これにより、世界各国で広がる環境問題や、労働者を酷使する人権問題、これらを未然に防ごうという動きが、投資家の中でも広がていったのです。

ESG投資は、環境・社会・ガバナンスに力を入れる企業に投資資金が集まり、十分に配慮していない企業からは投資資金が引き上げられるということを意味します。

ESGに配慮していない企業に投資をするということは、裏を返せば「環境や人権の問題を後押しすること。」になるのです。

そしてそれは、いずれ自分たちの身にも跳ね返ってくるとなれば、投資家たちも、未来を任せながら業績を上げられる企業に投資する、という流れは当然のことですよね。

これがESG投資というわけです。

ESG投資はあなたが経営する会社にも影響を及ぼします

「うちのような小さな会社は、まだまだ投資をしてもらえるような会社じゃない」と、あなたは思いましたか?

それではESG投資が、あなたが経営している会社にどのような影響を及ぼすのか。

投資家たちは企業の財務状況だけではなく、環境・社会・ガバナンスを重視しています。

ということは、その投資先の一企業だけが、例えば環境に配慮したビジネスを行っていたとしても、関連会社や取引先企業が、環境悪化につながる企業だとしたら、投資引き上げという状況に追い込まれてしまいます。

例えば、マクドナルドやスターバックス、すかいらーくグループでは、プラごみが環境問題へつながるという対応から、ストローを廃止するという宣言が出され、一部では代わりとなる別素材のストローが使われ始めています。

そうすると、今まで取引があったストロー販売企業との取引はどうなるでしょう?

このように、あなたが経営している会社でも、関連している企業から契約を打ち切られてしまう可能性も十分に考えられるのです。

大手がESG投資に対応した動きを見せるということは、それは連鎖的に中小企業、零細企業へと繋がっていくということは、想像に難しくはありません。

実はひと昔前の投資では、ESG投資に似た概念はすでにあったそうです。

しかし経済成長とともに、企業もどんどん成長していき、「いつの間にか財務状況優先な判断の投資になっていった」と書いてある記事もあります。

ESG投資に対応できるのがSDGsを取り入れた経営

あなたが経営している会社でも、ESG投資に対応できるアプローチはあります。

むしろ、会社の生き残りや成長につながるといってもいいほどの、ESG投資に並ぶもう一つのキーワード、それがSDGs(エスディージーズ)というものです。

”SDGs”という言葉を聞いたことはありますか?

これからを生きていくあなたには、経営者として特に知っておいていただきたい言葉です。

そしてSDGsを従業員の皆さんに広げていってほしいと、僕は思っています。

ESG投資やSDGsなど、聞きなれないアルファベットが続きますが、もう少しお付き合いください。

ESG投資と同じで、SDGsもある言葉の頭文字です。

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。

ESG投資にも出てくる環境問題や、その他には社会問題、経済問題、人権問題など世界中で起こっているあらゆる問題の解決を目指し、「持続可能な未来にしていこう」という、国連で採択された世界の目標をSDGsといいます。

SDGsには、問題解決のための大きく17種類の目標が記されています。

これらは、今世界で解決へ向けて取り組まなければ本当にヤバい、決して人ごとではない、そんな問題ばかりです。

SDGsについてより詳しくは、↓こちら↓の記事をご覧ください。

(SDGsを取り入れた経営戦略であなたの会社を大きく成長させるには)

SDGsは世界中の人や生き物が、この先の未来を安心して暮らしながら発展していくための目標というもの。

そしてその問題解決には、企業の力、ビジネスの力が欠かせないのです。

であれば、あなたが経営する会社が、SDGsの目標達成に向けて貢献できているということを発信していければ、イコールそれは、ESG投資家や取引先企業から見ても”優良企業”という判断材料になります。

もちろん、実際にSDGsの問題解決に向けた経営やビジネスをまったくやっていないのに、やっているフリをしたと見抜かれれば、反対に信頼を失い、投資や契約を打ち切られてしまうのは当然のことなので注意しましょう。

ニュースでもよく出てきている10代の社会活動家、グレタさんをはじめ、SDGsは今では小学生の教科書にも出てきており、日本でも国を挙げての推進をされてきています。

中高大と学年が上がるに連れ、SDGsに対する本格的な取り組みや、プロジェクトも進められてきているほどです。

逆に大人である僕たちが、ビジネスの力で、SDGsの達成に向けた大きな変化を示していくことができれば、社会的価値は上がり、”求められる企業”に成長していくはずです。

経営者であるあなたは、まずはSDGsを取り入れた経営に着手し、ESG投資家、またはESG投資を受けている企業への積極的なアプローチをしていきましょう。

そのため現在は僕自身も、具体的にSDGsを企業に落とし込むための推進セミナーを開いたり、自分自身でもSDGsビジネスモデルの構築を進めています。

「売り上げを気にしすぎて、従業員に無理をさせてしまっている、利益第一主義で考えている、とにかくまずは、自分が経営している会社を成長させること」と冒頭書きましたが、経営していく以上、売り上げが大事なのは当然のことですよね。

しかしながら、そこだけにとらわれたやり方では、SDGsに反してしまう可能性があることが、お気づきいただけたかと思います。

目先の短期的な売り上げはもちろん必要ですが、持続的な発展・成長のためには、中長期の経営戦略を練っていかなければなりません。

そのためにも相性がぴったりなのがSDGsなのです。

SDGsは2030年までに達成するべき世界の目標。

であれば、あなたが経営している会社の、2030年までの中長期目標に、SDGsを組み込んだ経営目標を作るところから始めてみるのはいかがでしょう?

世界の問題の解決に関わる経営は、社会からの要請に対応するということだともいえます。

社会的価値を上げながら、経営者のあなただけでなく、会社の大切な従業員たちと一丸となって、SDGsに応えていける企業づくりや経営をしていきましょう!

あなたが経営する会社が社会のために成長していければ、世の中にもっとたくさんの笑顔が生まれてくるはずです。

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