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あなたは最近話題のSDGs(エスディイージーズ)という言葉をご存知ですか?
この言葉は経営者としては、しっかり知っていてほしい重要なキーワードですし、しっかりとその意味を理解した上で、経営に取り入れていただければと思います。
SDGsを経営に取り入れることで
・世の中に必要とされる会社になれる
・世の中の真のニーズが分かる
・新規事業へのアイデアが生まれる
・イノベーションが起こりやすくなる
・従業員たちがイキイキとやりがいを持って働いてくれるようになる
・離職率が下がる
・優秀な人材が集まる
・ブランディングになる
軽くあげただけでも、このようなメリットにつながります。
このことから、当然収益アップやコスト削減にもつながっていきます。
日本だけでなく世界で注目されているSDGsは、中小企業である、あなたが経営している会社にこそ相性抜群なのです。
しかも日本で99%以上を占めているのは中小企業。
どの会社にもチャンスがあるのです。
ここでしっかり学び、会社経営に取り入れることで、あなたが経営している会社をきちんと成長させていきましょう。
(SDGsを取り入れた経営戦略であなたの会社を大きく成長させるには)
中小企業の経営に必須なSDGsとは
しかし、「そもそもSDGsって何のこと?」いう経営者さんも安心してください。
ここでもう少し解説していきます。
SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。
持続可能な開発目標、漢字ばかりで堅苦しく感じますよね。
しかし言葉的には意外にシンプル、もう少し分かりやすい言葉を付け加えると、「人類がこの先、地球を持続させるための開発や発展をしてい上で、今最も重要な目標」ということになります。
目標は17種類169個に細分化されていて、大きく、環境・社会・経済の目標に分類されています。
この辺りは、文章よりも、実際のSDGsの目標をご覧いただいた方が分かりやすいです。
言葉以上に、シンプルで目に止まり、誰にでも覚えやすいポップなアイコンでデザインされています。
(SDGsグローバル指標)
進化の過程で、知恵や技術を身につけ発展してきた人類は、より便利により生活していけるように、様々な開発と共に成長してきました。
人間が人間だけのために、好き勝手に生きていけるのであればそれで良かったかもしれませんが、開発・発展の過程で、人間が住み暮らす地球という星に莫大なダメージを与えてしまったのです。
環境問題や温暖化、海ゴミ問題を見れば分かりますよね。
また、環境だけでなく国の争い、人種差別、格差など、人間同士が傷つけ合っていたりもします。
大げさに聞こえますか?
でも、これは事実であり、人類が地球を持続させられるように発展していかないと、この先の未来はあり得ないのです。
ちなみに、環境を破壊された地球は、既に再生不可能な要素が9つ中4つあるといわれています。
あなた自身が大丈夫であっても、このままでは、お子さんやお孫さんの世代には、生きていけなくなるかもしれない。
そのぐらい身近なすぐそこの未来の危機なのです。
SDGsは国連で採択された世界の目標、日本も国として取り組んでいます。
目標達成に向けて様々なアプローチがありますが、例えばビジネスで目標達成に向かった場合、世界で12兆ドルの経済価値、3億8000万人の雇用が創出されるといわれています。
日本はSDGs関連には30億ドル(4500億円)の支援を表明し、あなたが経営している会社の成長に、追い風もバッチリなの状況が今というわけなのです。
中小企業だからこそSDGsの達成に向かえる理由
SDGsと中小企業がなぜ相性がいいのか、もう少し深掘りしていきます。
統計では「SDGsは大企業がやるもの」「うちのような人数の少ない会社がやれるものではない」という認識もあるようですが、それは大きな勘違い。
むしろあなたが経営しているような、中小企業だからこそSDGsのビジネスはチャンスなのです。
その理由は規模が小さいから。
組織も大企業のように、大きくなれば新たなチャレンジや指示の伝達には時間と労力がかかります。
それ専門の部署やチームを作る必要もあるでしょう。
部署ができれば、「その部署だけが専門にやればいい」という気持ちが無意識に出てきたりもします。
同じ会社であっても、全員が同じ意思や認識を持って動くことは難しくなりがちです。
それに比べ、あなたが経営している会社はどうでしょう?
一目で社長とコンタクトが取れる、従業員一人ひとりの動きが分かる距離感で仕事ができている、あなたが経営しているような中小企業こそ、SDGsを落とし込むには最適で、対応スピードも速いといえるのです。
SDGsは「経営陣だけが知っていればいいもの」「専門部署の人間だけが実践していればいいもの」というわけではありません。
社をあげて全員が同じ認識と志で、世の中の課題の一つでも解決できるように挑むのです。
そしてその具体的な手法が、あなたが経営している会社の事業そのものということになります。
さらには、自社の技術やサービス、商品を使って新規事業を立ち上げたり、新たな市場に参入することだってできるのです。
会社のメンバー一人一人が、世の中の課題解決のために考え、行動することがあなたが経営している会社の成長となるのです。
意識の高まった従業員たちは、今まで以上に責任感とやりがいを持って、主体的に仕事に取り組んでくれるでしょう。
そうなれば離職も減り、採用コストも減らせます。
SDGs視点からの企業の発信は、社会貢献性を重視する最近の若者(ミレニアル世代)に響き、優秀な人材の採用にも繋がります。
世の中の課題の解決は、世の中からのニーズ。
「この課題解決のために弊社の技術、サービス、商品があるのです」となれば、その問題で困っている人たちから求められないはずはありません。
もちろん求められるようにするための戦略は必要です。
SDGsという一滴で、あなたが経営している会社に、様々なプラスのメリットを与えてくれるイメージが湧きませんか?
中小企業経営者が常に持っていたい”SDGs視点”
中小企業のSDGs経営の参考の一つに、第2回ジャパンSDGsアワード「SDGsパートナーシップ賞(特別賞)」受賞した大川印刷さんがあげられます。
SDGsを社内にしっかり浸透させ、CO2の排出を抑えた環境に優しい印刷、紙やインキなどの印刷材料も、環境に配慮したものを調達、納品に至るまでの配送など、社をあげて徹底し、業績を伸ばしています。
中小企業の良さといえば、地元密着型ということもあげられます。
その地で会社を構え経営しているわけですから、地元地域に根付いた課題も見えてくるはずです。
SDGsは地球規模の課題解決はもちろんですが、そのためにも地元地域を良くしていくことも重要です。
地域の課題は住民たちの声から抽出できるかもしれません、役所に尋ねれば分かるかもしれません、地元の経営者団体やコミュニティに参加すれば聞こえてくるかもしれません、そしてあなた自身が普段の生活の中で感じることかもしれません。
例えば、SDGsの目標の中に『11番.住み続けられるまちづくりを』というものがあります。
地元地域の課題を解決に向けて動くことも、中小企業として、社会課題解決のための立派な取り組みです。
地元の情報に敏感になり、街の課題解決や持続可能な発展につながる一助になれるのは、地域に根付いている中小企業だからこそなのです。
常にSDGsの視点を持ちながら生活していると、いろいろな課題に気づくことができてきます。
その中から、あなたが経営している会社の技術やサービスを使って、解決への一助となる事業を考えるというのも一つの方法です。
まずはSDGsを経営に組み込んでいくことから
理解・浸透するためのスピーディーな動き、それに伴う結束力、地元に根差した会社の存在、中小企業がSDGsと相性が良いという理由がお分りいただけたでしょうか。
では、具体的に中小企業がどのようにSDGsを経営に組み込んでいけばいいのか?
ということにつきましては、他の記事でも書いていますので、リンクを貼っておきます。
(SDGsを取り入れた経営戦略であなたの会社を大きく成長させるには)
(経営にSDGsを取り入れていくための2種類のPDCAの回し方とは)
まずは経営者であるあなたが、SDGsについての理解をすることから始めてみてください。
SDGsにまつわる書籍も多く販売されていますし、講演会や勉強会も多く開催されています。
僕もSDGsを推進する者の一人として、セミナーを開いたり、企業さんにお話しさせていただいたりしています。
今こそ、中小企業の力を発揮し、社会と共に持続的な成長をしていきましょう!
あなたのような経営者を、そしてその企業を世の中は待っているのです。
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