経営者はSDGsを導入すべき!会社を持続させるために有効な理由とは?

経営SDGs

「今、経営している会社の能力を活かして、この先も持続的に利益を上げ、成長・拡大させていきたい」

経営者であれば誰もが思うことですよね。

しかし、あることを忘れてしまっていると、この先、あなたの会社は経営が続かなくなってしまう可能性があります。

その業種で起業した以上は、あなたが経営する会社はその道のプロフェッショナル。

あなたが経営する会社のサービスや商品という、能力や資源を提供することで、困っている人の問題を解決したり、求める人の欲を満たすことが価値となります。

価値を提供する代わりに、対価としてお金を得る。

このサイクルを回していくことで、従業員たちには給料を支払い、会社を成長させていくことが、経営することであるはずですよね。

「会社のサービスや商品という、能力や資源を提供することで、困っている人の問題を解決したり、求める人の欲を満たすことが価値となります。」

でも、この気持ちを忘れてしまっているのでは?と思う従業員や経営者さんの姿勢を、目にすることが、結構多いなと僕は感じています。

あなたは経営者として、常にこの気持ちを考えながら従業員やお客さん、取引先の人たちと接していますか?

もしこの気持ちを忘れていたり、会社に、従業員に、そして経営者であるあなた自身に根付いていないようであるのなら、あなたが経営している会社は、持続的に利益を上げ、成長・拡大することができないでしょう。

価格勝負をしないで世の中の「欲しい」に寄り添った経営方法の導入が不可欠

世の中は需要と供給で成り立っています。

欲しい人、必要とする人がいるから買う。

それは、生きていく上で必要なものだったり、それがあれば、今よりもっと豊かな暮らしができるものかもしれないし、あぁなりたいこうなりたいという、願望かもしれません。

いずれにしても、”欲しい”を満たすものでないと、人は得ようとはしません。

革新的なアイデアや発明であっても、”欲しい”を満たすものでないと、買ってはくれないのです。

空腹で倒れそうな時の一杯のラーメンは、いくら払ってでも得ようとするでしょう。

お腹がはちきれそうなほどの満腹状態で、ラーメンを売りにこられても、欲しいと思わないですよね。

例えそれが三つ星が付くお店のメニューだったとしても。

「そんなことは分かってるよ。今の時代の経営は競合他社ばかり。新たな経営方法の導入もしたいけど、とりあえず同じサービスでも、見せ方を変え、なるべく価格を下げながら、他社との違いを出していってるんだよ。」

と、あなたは思うかもしれませんね。

では今までそのやり方をしてきて、あなたが経営する会社の業績は上がりましたか?成長・拡大はしていますか?現状維持ですら大変でないでしょうか?

これからの経営に必要な、新しい方法の導入を先送りにして、結局今までのやり方から抜け出せていないのでは?

価格勝負では、規模の大きい会社には敵いません。

それでも価格勝負を挑めば、どこかのラインで無理が生じ、しわ寄せを受ける取り引き先が出てきてしまいます。

取り引き先だけに限らず、しわ寄せを受けるのは、あなたが経営する会社自身かもしれません。

あなたは既にそんなことを感じながら、無理をした経営をしていたりしませんか?

大切な従業員へのしわ寄せだったり、経営者であるあなた自身が、何かを我慢していたり…

思い当たる節が少なからずあるとするなら…

SDGsには世の中が求める欲求と願望が詰まっている

さてここで、世の中が必要としているものとは一体何なのか?という視点でもう一度考えてみましょう。

それこそが、国連で採択された世界の目標”SDGs(エスディージーズ)”の中に詰まっています。

SDGsは僕たちが、この先の未来を生きていく上で、絶対に避けて通れない世界の大問題をかき集めたものです。

SDGsには、気候変動や、健康・福祉、働き方や、平和、貧困・・17種類、169個の問題点が集約されています。

問題を解決していかなければ、人間をはじめとする生物、そして地球という星自体が生存していけなくなります。

これは、需要と供給の原理でいえば、SDGsの問題を解決してほしいという欲求(需要)と、SDGsの問題の解決に取り組んだサービス・商品の提供(供給)という関係が成り立つということになるのです。

しかもただの欲求ではなく、人類が生きていく上で絶対に必要とされる、原則に基づいた欲求や願望です。

SDGsを導入した経営戦略については、こちらの記事に詳しく書いています。

(SDGsを取り入れた経営戦略であなたの会社を大きく成長させるには)

ここからは、SDGsを実際に経営にどうやって導入していくのか、その必要性と有効性についてお話しします。

実際にSDGs経営を導入している会社から学ぶ

株式会社ハタノシステム

例えば、エネルギー系の会社を経営し、SDGsを導入している株式会社ハタノシステムさん。

こちらでは、非常用自家発電の設計からメンテナンスを主とした事業を展開しており、2000年からは、太陽光発電システムやバイオマス発電ステムといった、クリーンエネルギーの事業にも力を入れています。

SDGsを導入し、9番「産業と技術革新の基盤をつくろう」や、11番「住み続けられるまちづくりを」など、いくつかの目標を掲げ経営を行っています。

エネルギー系の会社ということは、SDGs7番の「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」も当然当てはまります。

ちなみにエネルギーの分野は、SDGsを導入した場合、17の目標のうちでもっとも広い市場があるとの試算も出ている分野です。

これらのことから、ハタノシステムさんは、元々の社会貢献度が高い事業を展開している会社といえます。

「だったら、そもそも社会に貢献してるんだから、”SDGsを導入した経営”ってわざわざ大声を上げなくてもいいのでは?」

と、あなたは思うかもしれませんね。

エネルギー以外にも、”社会貢献度”の高い業種の経営者の方々には、特にそういう気持ちを抱かれるかもしれませんよね。

では、その”社会貢献度”ってどれくらい高いものでしょうか?

実際に自社の”社会貢献度”って具体的に可視化して示せるものって、何か思いつくものはありますか?

そうなんです、具体的なものってないんです。

例えば、社会貢献度をランキングで示している記事もありますが、ここに載っているのは大手企業ばかり。

(企業の社会貢献度、1位ヤマト、2位トヨタ(社会貢献支出額と社会貢献支出比率トップ50))

逆算して、自社がどれくらい、社会に貢献できているのかを測ることはできません。

ハタノシステムさんでは「SDGsの導入は、この”社会貢献度”を、可視化するのに有効です」といって経営にSDGsを導入しています。

17のゴール、そこから細分化された169のターゲット目標、そしてさらには、その目標を達成するにあたっての進捗を測る、232の指標というものがSDGsの中にはあります。

細かな文章や数字が並んでいて、最初は小難しく感じるかもしれませんが、内容は至ってシンプルです。

この内容から外れていなければ、「SDGsの目標達成に向けて社会に貢献している」といえるでしょう。

照らし合わせてみて、あなたが経営する会社はいかがでしたか?

実は、具体的にSDGsに貢献できているのか、明確に判断できていない経営者は多いのです。

しかし、これは当然のことではないでしょうか。

僕自身も、環境や人権、その道の研究者でなければ専門家でもありません。

ですが、国連が世界的に発表している、SDGsの目標に沿って経営していけば、絶対に間違わずに進んでいけるということだけは分かっています。

なぜなら、繰り返しになりますが、SDGsは僕たちがこの先を生きていく上で、絶対に避けて通れない世界の大問題をかき集めたものだからです。

可視化できる基準があることさえ分かれば、それに沿って迷わずにビジネスを進め、持続的に経営をし、自社の発展・成長につなげていけるのです。

その発展・成長は、世界をより良いものにし、みんなが笑顔で暮らしていける未来につながっていくでしょう。

だからSDGsを導入した経営はあなたの会社に必要な手段なのです

少し話が逸れてしまったので戻します。

このように、あなたが経営する会社の社会貢献度を可視化できる、SDGsという具体的な指標があるということは、経営者のあなただけでなく、社内に導入し浸透させれば、従業員たちにも、「自分が働く会社は、社会に貢献しているやりがいある会社」だと感じ、志を持って働くことができるのです。

SDGs8番の「働きがいも経済成長も」への貢献にもなります。

それは、従業員の育成や、同じように社会貢献性を求めている、”ミレニアル世代”といいわれる、2000年以降に成人を迎えるこれからの世代の、優良人材の採用にもつながります。

(ミレニアル世代を理解したSDGs経営が中小企業生き残りのカギ!)

志を持った従業員たちは、”指示待ち”で動くことはなく、自らが主体的に働き、あなたが経営する会社でも、新たな提案をもたらしてくれることでしょう。

さらには、SDGsの認知度が広がり、世界の共通言語になりつつある今、社外、つまり取引先企業や顧客などからの信頼も高くなり、当然新規顧客の開拓にも良い影響が生まれます。

ハタノシステムさんもこのように、SDGsを導入することで、従業員育成と、顧客(潜在顧客含む)に向けての発信と、両輪でSDGsへの取り組みを見せていきながら、経営をされています。

SDGsを導入し、それに沿った経営で、自社のサービスや商品という、能力や資源を提供することは、困っている人の問題を解決したり、求める人の欲や願望を満たすことで価値を提供していく。

SDGsこそあなたの会社が、今もっとも経営に導入していくべき、有効な手段ではないでしょうか?

会社に持続可能な経営基盤を作るのに、SDGsの導入は最も効果的な手段であるとお分りいただけましたか?

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