あなたの会社が生き残るために中長期的な経営戦略に取り入れるべき必須要素とは

経営戦略

突然ですが、あなたが経営している会社は、この先の未来に永続的に生き抜いていける準備は万全ですか?

「なんとかその場をしのぎつつもやりくりしている」と、未来への不安が浮かぶこともあるのではないでしょうか?

経営をしていく上で考えていくべきことといえば、大きく二つ、短期的な戦略と中長期的な戦略です。

目の前の売り上げがなければ、会社は維持していけないのは当然のことですが、それだけに捉われ、ずっと同じやり方でいると、先の未来に、そのやり方が通じなくなった時に一気に生き残れなくなってしまいます。

テクノロジーの発展や予期せぬ未曾有の災害など、急速に様々な変化が巻き起こっている時代に、あなたが経営している会社が生き抜いていくためには、未来を読む力と柔軟な発想力、それを実行していく行動力や判断力が問われてきます。

「今が大丈夫なら未来も大丈夫」という保証がどこにもないことは、あなたも経営者として肌で感じている通り。

目の前の売り上げだけに捉われてしまい、この先未来を生き残る計画をついつい先延ばしにしてしまわないよう、ここで改めて中長期の戦略を考えていきましょう。

中長期的な戦略である以上、未来を予測しながら、そこに合わせた自社のサービスや商品の提供ができるといいですよね。

では、どんなことを基準に未来を予測していけばいいのか?

その絶対的な基準となる、中長期戦略に取り入れるべき必須要素がSDGs(エスディージーズ)というものです。

SDGsを取り入れた中長期戦略経営が生き残りへの道!

SDGs(エスディージーズ)という言葉は最近少しづつ知名度も上がってきてますよね。

これからの近い未来を考える時、経営においても、あなたの会社を持続的に存続させていくために、重要な役割を果たすのがSDGsです。

だからこそ、われわれはSDGsを理解し、中長期戦略として経営に取り入れ実践していかなければなりません。

新型コロナウイルス感染拡大の影響は、日本だけでなく世界中で、甚大な被害を巻き起こしたのはご存知の通り。

われわれ人間は、目の前で急激に起こる、自分の命に関わるほどの大きな変化には、すぐに対応しようと知恵や協力を惜しみません。

自分たちに直接関わることであれば当然のことですよね。

SDGsも、問題が破裂すれば、今回のコロナ騒動のように、自分の生命に関わるほどの甚大な被害を及ぼすことになります。

だからこそ、あなたが経営している会社のような企業が、SDGsを経営に取り入れ、中長期戦略に盛り込み実践していくことが重要なのです。

経営に取り入れるわけですから、もちろん大きなビジネスチャンスにもなり、”選ばれる”会社として成長していくことでしょう。

そんなSDGsですが、やはりまだ具体的に動き出せていないという企業もまだまだたくさんあります。

「経営に取り入れ、実践していくことが業績アップにつながる」と、このブログでもお話ししていますし、それはあなたが経営する会社だけでなく、社会をより良くすることにもつながります。

おさらいしておくと、SDGsは国連で採択された、2030年までに達成を目指す世界の目標です。

ここには、今解決しておかなければ、「未来に人類が生きていけなくなる」というほどの深刻な問題の数々の解決を目指した目標が書かれています。

2030年までに解決を目指すわけですから、SDGs自体も中長期的な目標ですよね。

正にあなたの会社における中長期戦略にマッチすると思いませんか?

ビジネスとは、そもそも「売って終わり」ではなく、「その商品やサービスを提供することで、購入者の抱える問題や悩みを解決し、良い未来を届けていくこと」です。

これはBtoBの取引や、中間業者の立場だったとしても変わりません。

最後に届くエンドユーザーの顔をどれだけ想い浮かべながら経営していくかが何よりも大切なのです。

SDGsもそう、「今が良ければ、自分(自社)さえ良ければ」では結果的に誰も幸せになれません。

未来の平和や幸せを本気で考え、そのために今何をしていくべきなのか、その「今何をしていくべきなのか」という部分に、あなたが経営している会社のビジネスを当て込んでいくのです。

中長期戦略にSDGsを落とし込むための最初のステップ

しかし、結局出てくるのは「で、どうすればいいの?」という声^^;

新しいことを取り入れるわけですから、「何からどう手をつけていけばいいのか分からない」というのは当然ですよね。

すごく簡単にいうと、「SDGsの目標達成のためにあなたが経営している会社でやれる事をやる、反する事はやらない」これに尽きます。

だからこそ、「なんとなくやる」のではなく、あなたが経営する会社の中長期戦略として、きちんと行動計画を立て、会社が一丸となって進めていく必要があるのです。

まずはSDGsの目標に目を通し、あなたが経営する会社のメイン事業を深掘りしていく中で、その目標と紐づけて達成に向けて関与できそうな目標を洗い出し、紐付けしてみましょう。

[環境省:SDGグローバル指標(SDG Indicators)]

また、あなたの会社の企業理念や経営理念も、SDGsの目標のどれかとリンクしている可能性が高いです。

であれば、それを明確にして理念と同様に、社内全域、経営陣から従業員たちまできちんと共有させることも重要。

SDGsは、”ただの目標”として掲げるだけではなく、「自分たちが真に達成に向けて働いている」という自覚と意識が非常に重要になってきます。

その自覚と意識が、自発的に主体性をもった行動に繋がり、新たな事業計画や既存事業の強化など、様々な発展を見せていくことでしょう。

「自社の事業は自分たちの利益だけのためにあるのではない、世の中を、この先の未来をより良くするためにある」という意識が社内全体に充満していけば、自然にそれに見合った行動を個人個人が取っていくことになり、爆発的ともいえる成長を見せていくはずだと僕は信じて疑いません。

SDGsを経営に導入するための最初のステップに壁を感じる場合は、たくさんの書籍も出ていますし、それをより分かりやすく説明してくれるセミナーや講演会も検索すれば出てきますし、カードゲームで学べるファシリテーターも多く存在しています。

(経営にSDGsを取り入れていくための2種類のPDCAの回し方とは)

僕もSDGsを社内に導入するためのプログラムや、新規事業を構築するためのカードゲームのファシリテーターをやっていますし、このブログでも導入に向けた記事を書いて発信しています。

それは、あなたが経営する会社の力が、未来を変えるために必要だからです。

他に今からすぐできることとしては、節電、ペーパーレス、プラスチック使用の削減、水筒の使用、女性が活躍できる働き方の推進など、比較的簡単に始められる事も立派なSDGsですよね。

コロナ対策が中長期経営戦略のヒントに

まだ先の未来に起こりうることには、まだまだ”人ごと”と捉えてしまいがちです。

それが、自分や愛するお子さんや奥さんの命に関わるほどの大きなことであっても・・

「まだ大丈夫だろう」「自分には被害はない」と根拠のない安心をしているのかも、もしくは分かっていてもそこまで優先順位を上げた対応ができていないのかもしれません。

コロナの影響で、多くの企業が倒産に追いやられ、多くの人々が職を失いました。

「第二波がやってくる」と予想されてはいるものの、緊急事態宣言が解かれれば街には多くの人が溢れ返っています。

経済とのバランスを維持させるために、危険を冒して働いているといえるでしょう。

世の中で最も優先的に解決しなければ、この先の未来に人々が平和に生きていくことができなくなる、それほどの問題を世界中の人々が達成に向けて動いていこう、という目標がSDGsというものです。

SDGsには環境や社会、人権、経済の様々な深刻な問題が含まれており、そのどれもが、われわれ人類の、そして地球とそこに住み暮らす動植物の生命の危機に深く関わっています。

今、解決に向けて動いていかなければ、人類はこの先に存続できなくなってしまうほどの大きな問題であり、それは、あなたのお子さんやお孫さんの世代という、すぐそこの未来に迫っています。

裏を返せば、自分のお子さんやお孫さんが、平和に生きられる未来を創っていくには、今を生きるわれわれの行動にかかっているのです。

それは当然、あなたが経営している会社の未来にも繋がっているということも、ご理解いただけるのではないでしょうか。

目の前のコロナのことで気を取られてしまいがちですが、実はここにSDGs経営を中長期戦略として実践していくための最大のヒントが隠されているといえます。

ちなみに、コロナの対応や感染拡大の予防もSDGs(ターゲット3.3)に含まれています。

コロナの影響で、大きく変わった世の中の働き方の代表といえばリモートワーク。

ネット環境というテクノロジーが充実したおかげで、移動時間や場所に縛られすに働いたり、打ち合わせや商談ができるということが実証されました。

ではウイルス感染ではなく、気候変動による大災害が怒った場合はどのような働き方をしていけばいいのでしょうか?

リモート以外に考えられることは?

そもそもその気候変動による災害を起こさせないために、あなたが経営している会社のサービスで改善していけそうなことはないでしょうか?

気候変動だけに限りません。

人間社会がより良く豊かに生活していけるために、インフラ設備を整えたり、安全で住みやすい街をつくっていくこと、誰にでも平等な働き方をしていくことなども、SDGsの目標には書かれています。

そのために、あなたが経営している会社で今から取り組めることはありませんか?

これらの問いは、世界規模の大きな目標なので、一朝一夕では解決することはできないでしょう。

だからこそ中長期的な視点で、経営戦略として、進めていく必要があるのです。

中長期戦略には、「あるべき未来を想像しながら、そのために今何をするべきなのか?」というバックキャスティング(逆算思考)というやり方が非常に効果的です。

ぜひ、逆算した視点から中長期戦略を立てていただく事をお勧めします

(事業を長期的に続けていくために”これからの”経営に必要な思考とは)

自分たちの命に関わる大問題が、目の前にあり、このままにしておくと、どんな危険が降りかかるのかをSDGsは示してくれています。

ビジネスの本質が「その商品やサービスを提供することで、購入者の抱える問題や悩みを解決し、良い未来を届けていくこと」であれば、これらの世界の大問題の解決は、世の中の需要です。

その需要に対して、あなたが経営している会社の商品やサービス・技術を使って解決への一歩を踏み出すことができれば、未来は変わるはずですよね。

ビジネスで行なっている以上、当然収益も上がり、会社の成長にも繋がります。

ここがSDGs経営のポイントになってきます。

世の中の問題点を需要・ニーズと捉え、そこに対して自社ができることを打ち出していく、”アウトサイド・イン”のアプローチです。

(SDGsを絡めたビジネスで経営者が行うべき”アウトサイド・イン”の視点とは?)

SDGs経営そのものが中長期戦略

これからは、「SDGsに取り組んでいる」ということ自体が、あなたが経営している会社の価値の向上になっていきます。

自分たちのすぐそこの未来の危機に関することなわけですから、それらの問題を解決に向けて動いている会社は当然必要とされ、価値も上がるというわけです。

しかし見せかけだけの「やっているフリ」では、逆に信頼を失うことになります。

だからこそ、きちんとした中長期戦略として計画を立て、本気で取り組み、この先も起こりうる未曾有の大災害やウイルス感染を防ぎ、護りながらも、あなたが経営する会社を成長させていきながら、平和で明るい未来を創っていくために、今こそSDGs経営を実践していきましょう!

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