SDGsの必要性を知ることがこれからの経営に重要なわけとは

経営SDGs

最近、目にすることが多い虹色のカラフルな丸いピンバッジ。

これはSDGs(エスディージーズ)という、国連で採択された、世界を平和に導くための目標をシンボル化したものです。

SDGsは全世界、誰にでも取り組むことができ、誰もが平和にハッピーに生きていくための目標なのです。

裏を返すと、目標達成に向けて取り組んでいかなければ、この先の近い未来に私たち人間自身が、生きていけなくなるという、警笛であるともいえます。

これからの経営においてSDGsを取り入れることは、最重要の要素であり、経営者のあなたはまずSDGsの必要性を感じ、社をあげて実践していくことで、会社も世の中も成長させていくことができるのです。

これからの経営に必須なSDGsって何?

それでは僕がなぜ、特に経営において、SDGsの必要性を感じていただきたいのか、まずはSDGs自体についてもう少し詳しくお話ししていきます。

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、日本語で『持続可能な開発目標』と訳されます。

冒頭、「誰もが平和にハッピーに生きていくための目標」とお話ししましたが、そのために細かくは、17種類169個の具体的な目標が書かれています。

それは環境問題系の目標だったり、社会問題系、経済問題系、人権問題系など多岐に渡ります。

人類の成長・発展と共に、人間は地球環境を破壊し続けてきました。

領土を奪い合うために戦争を繰り返し、人間が人間同士で傷つけ合い、差別をし、人が人として扱われなくなる状況すら生んできました。

産業の技術革新は、有害な煙を巻き上げ、汚水を垂れ流し、森林を切り崩し、あっという間に地球が元の姿に戻らない危険なレベルに変えてしまいました。

それは歴史の教科書を辿ればすぐにわかる事実ですし、今現在でも、環境は壊され、差別や格差によって貧富の差を生み、そこから派生する暴力も絶えません。

これは遠い世界のことではなく、日本でも起こっている現実だということは、すぐに理解できるはずです。

人類が自分たちだけのために発展してきた代償に、いよいよ地球が悲鳴をあげ、人間社会自体も立ち行かなくなるという危機が、すぐそこの未来まで迫ってきているのです。

これらの問題を解決していかないと、あなたが経営している会社、大切な従業員、友人、愛する家族、もちろんあなた自身も生きていけなくなってしまいます。

会社の業績を伸ばし、成長させていくためには、まずSDGsの必要性を理解し、SDGsの目標をあなたが経営している会社の技術やサービスで、解決に向けて動いていく必要があるのです。

(SDGsを取り入れた経営戦略であなたの会社を大きく成長させるには)

SDGsの目標達成には、ビジネスの力が必要とされており、特にあなたが経営しているような中小企業の力が求められているのです。

ビジネスの力で、収益を伸ばしつつ世の中の問題解決に向け動いていければ、誰もが笑顔になれるハッピーな未来に繋がります。

ちなみにSDGs関連の市場は、世界で12兆ドルの経済価値があると算出されており、もちろん日本でも当てはまります。

日本政府も4500億円の支援を表明しています。

さぁ、今こそSDGs経営を進めていきましょう。

経営者として、その必要性を少しでも感じた方は続きをご覧ください。

なぜ経営者はSDGsの必要性を理解するべきなのか

SDGsには「それに取り組まなければ罰せられる」という法的な拘束はありません。

つまり、経営にSDGsを取り入れなくても罪になることはないのです。

しかし、罪に問われないからといって、会社の利益のためだけに、環境破壊や人権問題につながる事業を続けていたとしたら、それは良いことだといえるのでしょうか?

例えば、消費者のために「良いものを安く」というビジネススタイルで衣類を販売している経営スタイルの会社があるとします。

確かに、消費者にとって「良いものを安く」は嬉しいことですし、たくさん買ってもらえれば経済も回ります。

ここまでが今までのやり方だったとするならば、その先を考えることがSDGsです。

「安くて良いもの」の裏側には素材や人件費などのコストが関わっていますよね。

安い素材で良い製品を作っていくためには、人件費の削減が考えられます。

日本では衣類の生産はほとんど行われていないので、その生産元は海外になります。

その生産元で、どのように製品が作られているかを知らなかったとしたらどうでしょう?

超低賃金、長時間労働という過酷な条件で労働を強いられている人たちがいるとしたら、それは「安くて良いものを売って利益を得る代わりに、誰かの人権を傷つけていることになる」のです。

ファストファッションの普及で、安くて質の良い衣類が、簡単に手に入る時代になりましたが、その一方、このような人権侵害につながるという声も上がり、消費者たちが購入について疑問を抱くようになってきました。

「弊社は生産工程からしっかり目を向けた製品を取り扱っています」ということを押し出していかないと、”選んでもらえなくなる”ということなのです。

それは、自社だけが”ちゃんと”していれば良いということではなく、取引先企業も”ちゃんと”しているかを改めて見直すということも含まれます。

大手企業はどの分野も、このことを重視する風潮になってきていますので、下請け企業であれば、環境や人権、社会的問題などにも配慮した経営をしていかなければ、契約を切られてしまうことも大いに考えられるのです。

こちらは海外の動画になりますが、とても心を打たれる、考えさせられる動画ですので、参考までにぜひご覧ください。

日本では実際に、『earth music&ecology』というブランドは、人にも環境にも優しい製品として打ち出して、人気を集めています。

SDGs経営は未来につながる切り札

会社を経営していく上で、法的拘束はなくても、SDGsに取り組まないことによる危険性と、取り組むべき必要性を感じていただけたのではないでしょうか。

SDGsは危機感を持って取り組むよりは、「より良い社会にしながら成長していく」という希望とワクワク感を持ちながら、経営にぜひ取り入れてほしいと思います。

世の中が求める希望が集約されている目標がSDGs、経営に関していえば成長・拡大と、未来につながる切り札ともいえます。

SDGsの必要性を感じていただけたのであれば、それに取り組む姿勢を見せ、実際に経営として行動で示せば、あなたが経営している会社のブランド価値も高まります。

できればこの必要性について、経営陣だけでなく、従業員のみなさんにも、取引先企業の方々にも、身近な人たちにもどんどん広げ、推進と実践をしていっていただきたいです。

日本企業の99%以上は中小企業。

全企業がSDGsの必要性を感じ、いち早く取り組むことが、われわれがこれからの未来を生き抜くために、急務であるといえるのです。

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